今回は、初心者の方にも分かりやすく、JWCAD(JWW)で日影図の書き方・作成方法を紹介します。
中高層の建築を設計する場合、用途地域によって必ず検証しなければいけない項目に「日影」があります。
建築計画における「日影」は専門的な内容ですが、過去の記事で解説しています⇩
「日影」の検証を行えるソフトも数種類ありますが、JWCAD(JWW)ソフトでも、日影検証は行えます。
特に、JWCADの場合は、作図・編集・日影検証・修正が同時進行で行えるので、覚えるに越したことはありません。
・JWCAD(JWW)ソフトで日影コマンドを使うにはどうすればいいのか?
それらの方法について紹介します。
JWCAD(JWW)の日影コマンドの下準備
JWCAD(JWW)の初期ツールバーの位置では、左下側に「日影」コマンドがあります。
直ぐにも進めたいのですが、日影の検証を行う前には下準備が必要になります。
①5m・10mのライン引き
②計画建築物の高さの入力
③真北の確認
上記の下準備が必要になり、②の「高さ」に関しては、過去に「アイソメ入力」について解説しています。
下準備を終えた状態がこちら⇩
今回は、北側に幅員8mの道路が接している状況での計画を想定しています。
道路中心から5m・10mのラインを「緑」と「黄色」で作図しています。
後は建築物の線に「高さ」情報を入力し進めていきます。
JWCAD(JWW)の日影図の作成
5m・10mのライン引き、「計画建築物」、「真北」をそれぞれ入力し、画面左上の「日影図」「等時間」をクリックすれば、指定時間ごとに作成することができます。
「測定高」や「等時間」については、それぞれの行政や用途地域によって設定されている時間などがあるので、事前に確認する必要が有ります。
赤い線が「等時間」になり、5m、10mのラインを超えていないか確認します。
ピンクの線が測定高からの日影図になり、今回は1時間ごとに記載するよう設定しています。
今回は、敷地・建物・方位ともにシンプルですが、実務的な条件では、より複雑になり他の規制条件も神しながら検討しなげればいけません。
JWCAD(JWW)で日影図の書き方・作成方法 まとめ
今回は、JWCAD(JWW)の日影コマンドの使い方について簡単に紹介しました。
専門的な内容ですが、使いこなせるとJWCAD上で建築作図と日影検証が同時進行でできるので、ソフトが分散する時よりも効率よく進めることができるかもしれません。
同じように「天空率」の方も検証ができるので、機会を改めて紹介します。