今回は、JWCAD(JWW)でアイソメ図の書き方・作成する方法を紹介します。
「アイソメ図」とは、アイソメトリック図の略称で、立体物を斜めからみた等角投影図のことをいいます。
JWCADは、2次元CADと言われる種類に分類されており、平面図や詳細図などの「縦」×「横」のみで表現することに特化したソフトになります。
しかし、その2次元データに「高さ(Z)」の情報を与えることにより立体的な図形なども作成することができます。
JWCADで建築図を主に使われる場合、「日影」コマンドを使う際には必須の入力方法にもなります。
順序的には、
- 平面作成
- 高さ情報反映
- 日影や天空率の検証
など、高さ情報を入力しアイソメを作れることによって、効果は多岐にわたります。
JWCAD(JWW)のアイソメ作成 高さ情報の入力
JWCAD(JWW)でアイソメ図を作成する場合は、ツールバーの中にある「日影」コマンドを使います。
初期状態のツールバーの設定では、左下の方に「2.5D」「日影」「天空」とツールグループが有ります・
その中から「日影」コマンドをクリックすれば、画面上部に「高さ」の入力コマンドがでてきます。
仮に、「高さ5m」の情報を反映させたいと思います。
「高さ」のところに「5」と入力し、高さを与えたい線などをクリックします。
「高さ」情報が与えられた場合は、上記の黄色表記のように「線の端部」に高さが表記されます。
次に「2.5D」コマンドをクリックし、「アイソメ」コマンドの順番でクリックすれば画面が「アイソメ図」に切り替わります。
高さが反映されたアイソメ図が完成です。
「左」「右」「上」「下」をクリックしていけば回転させることも可能です。
間隔も数値入力で調整することができ、立体的に多方面のアングルからみることもできます。
JWCAD(JWW)のアイソメ作成 うまくいかない時は?
「日影」「アイソメ」コマンドがあまり使い慣れていない場合、うまく立体的に作れない時があります。
そういう場合は下記の点を見直してください。
①高さ情報を与えたいレイヤーの確認
幾つものレイヤーグループやレイヤーを使い分けている場合、寸法の数値や他の線と混在になり、情報が上手く入力できないときがあります。
できれば、「日影」や「高さ」情報の入力専用レイヤーを作成し、高さを与えたい「線」自体も上からなぞるように切り替えた方が、後の修正作業を考えるといいかもしえません
②高さ情報を与えたい「線」が途切れている
これも初めの頃にによくある現象で、「線」自体が閉じておらず、開いている状況の場合、「高さ」の方に反映されない場合があります。
その場合、端部を拡大しながら確認し、「包括」や「伸縮」コマンドで修正していけば解決できます。
②高さ情報を与えたい「線」が重なっている
これもよくある現象で、高さを与えたい「線」にいくつもの「線」が重なっている場合、ちがう「線」に「高さ」情報を与えてしまい、うまく反映されません。
レイヤーや線の色を変えるなどの工夫をるのがいいかもしれません。
JWCAD(JWW)のアイソメ図の書き方・作成方法 まとめ
今回は、JWCAD(JWW)で「アイソメ図」を作る方法について紹介しました。
「アイソメ図」コマンドを使いこなせれば、日影の検証や天空図などの検証もこなせるようになるので、基本的な部分になります。
次回は、それらのコマンドを活用する方法も交えて紹介します。