今回は、初心者の方にも分かりやすいように、JWCAD(JWW)の基本的な使い方や基本操作について画像を使って紹介します。
何事も基本ができていないと応用ができないように、CADの作図でも同じです。
- JWCAD(JWW)の基本操作や使い方がわからない。
- JWCAD(JWW)の「線」を描くには?
- JWCAD(JWW)で「四角」を描くには?
- JWCAD(JWW)で「移動」や「複写(コピー)」をするにはどうすればいいのか?
そのような悩みを解決します。
JWCAD(JWW)の基本操作や使い方① 「線」の書き方
JWCAD(JWW)の使い方には色々ありますが、基本的にはCADの空間上に作図するために各コマンドを使って作図を進めていきます。
その基本操作作業の中で重要なコマンドの一つが「線」コマンドになります。
JWCAD(JWW)で「線」を作図する場合は、「線」コマンドを選び、マウスで書くか、数値で入力する方法が主流になります。
上級者になると「線」コマンドは以外と使わなくなります。
その理由は「移動」「複写」コマンドを使う方が早いからです。
上級者の「線」コマンドの使用方法は、補助的に微調整のような使い方が多いような気がします。
また、「線」コマンドの使い方のポイントとしては、ツールバーの「水平・垂直」にチェックをいれると、「水平・垂直」でしか「線」コマンドが作図できなくなります。
上手く切り替えを行い、無駄な作業は減らしていきましょう。
また、ツールバー右側に「線属性」コマンドがあります。
このコマンドをクリックすると「線の色」や「線の種類」を変更することができます。
こちらの方法も、私の場合はあまり使わず「属性取得」コマンドで線属性を切り替えています。
理由はレイヤーなども切り替えることができるからです。
この辺はまた改めて解説します。
JWCAD(JWW)の基本操作や使い方 「線」の書き方応用 15°ごとに角度調整
JWCADの「線」の書き方の応用の一つに「15度毎」の作図方法が有ります。
「線」コマンド選択後、上部ツールバーのにチェックを入れる。
「15度毎」にチェックを入れた場合、左クリックで始点を選択後、終点を選択する前に「15度毎」に線の角度を調整しながら作図することができます。
JWCAD(JWW)の基本操作や使い方 「線」の書き方応用 端部に「 ● 」「 〉」
JWCADの「線」の書き方の応用の一つに、端部に「・」「 〉」を使うことができます。
「線」コマンド選択後、上部ツールバーの にチェックを入れる。
チェック後は、画面上で「線」を作図すると、自動的に「・」「 〉」が作図されます。
JWCAD(JWW)の基本操作や使い方 「線」の書き方応用 寸法値
JWCADの「線」の書き方の応用の一つに、「線」を作図すると同時に、その線の寸法値を表記してくれる方法があります。
「線」コマンド選択後、上部ツールバーのにチェックを入れる。
チェック後は、画面上で「線」を作図すると、自動的に寸法値が追記されます。
寸法値については、縮尺などの設定などによっては数値が変動するので注意が必要です。
JWCAD(JWW)の基本操作や使い方② 「矩形」の書き方
JWCAD(JWW)で「矩形」の書き方ですが、基本的には「矩形コマンド」を使って作図を行います。
「矩形」コマンドからでも切り替えれますが、「線」コマンドからでも切り替えは可能です。
「線」コマンドの「水平・垂直」と同じように、「矩形」のところにチェックを入れれば、「矩形」モードに切り替えれます。
マウスだけでも自由な大きさの矩形を作図することができますが、寸法入力を使った作図の方が正確性が上がるので多用することになります。
上部ツールバーの寸法の項目に、「Xの値」と「Yの値」を入力すればいいだけです。
「500,500」と入力すれば1辺が500の正方形、「300,200」と入力すれば長辺が300、短辺が200の長方形が出来上がります。
「線」コマンドの作図と同じように、作図前にレイヤーと「線属性」を確認するのがポイントです。
JWCAD(JWW)の基本操作や使い方 「矩形」の書き方応用 多重
JWCADの「矩形」の書き方の応用の一つに、「矩形」を作図する時に、二重や三重などの多重図形をまとめて作図できる方法があります。
「矩形」コマンド選択後、上部ツールバーのにカーソルを合わせ、X値・Y値を選択。
多重図形や面取りなど、色々なパターンの図形を作図することができます。
JWCAD(JWW)の基本操作や使い方③ 「円」の書き方
次は、JWCAD(JWW)で「円」の作図方法です。
筆者の場合は先程紹介した「矩形コマンド」よりは「円コマンド」の方が、多く使う場面があります。
「円」コマンドを使って作図する場合は、「半径」数値を入力し作図する流れが基本的な操作になります。
コマンドの使い方や慣れた頃には「移動」「複写」コマンドで「円」コマンドはあまり使わなくなるかもしれません。
作図済みの「矩形」や「円」の図形に色を付ることもJWCAD(JWW)では可能です。
方法については、こちらの記事で解説しています⇩
https://no-architecture-no-life.com/jwcad-color-image/
JWCAD(JWW)の基本操作や使い方 「円」の書き方応用 「半円」「多重円」
JWCADの「円」の書き方の応用の一つに、「半円」で作図する方法があります。
「円」コマンド選択後、上部ツールバーの「半円」にカーソルを合わせ、1点目の指定→2点目の指定で「半円」を作図することができます。
「多重円」の場合も同様に、「円」コマンドを選択後、「多重円」のプルダウン上から数値を選択し作図を開始すると、多重円で自動的に作図ができます。
JWCAD(JWW)の基本操作や使い方④ 「移動」「複写」コマンド
JWCAD(JWW)の基本操作の「移動」コマンド「複写」コマンドの使い方です。
例えば、100角の矩形を移動や複写したい時、「範囲選択」でその範囲を選び、どこを基準に移動や複写するかという意味で「基準点」を変更するパターンがあります。
「移動」や「複写」の要領は、操作をすれば分かってくると思います。
つまづきやすいのは、「左クリック」「右クリック」のどちらで範囲選択の決定を行うかによって、「文字」が選択されなかったりするということです。
また「移動」や「複写」コマンドの切り替えも、ツールバー左上のチェックボックスで切り替え可能です。
切り替えによって「X方向」や「Y方向」に固定して「移動・複写」を行うことも可能です。
「数値入力」での「移動・複写」もできるので、建築図面などでモジュールが決まっている時などは「数値入力」は多用したりします。
JWCADの場合は、縮尺などのコマンドがないので、「移動・複写」コマンド内の「倍率」で調整する必要があります。
この「移動・複写」コマンドが、JWCADで一番使われるコマンドになってくると思います。
JWCAD(JWW)基本操作や使い方⑤ 文字を記入するには?
JWCADで文字を記入する方法は、とてもシンプルです。
ツールバーにある「文字」コマンドを使うことになるのですが、詳しい使い方はこちらの記事で紹介しています⇩
JWCAD(JWW)の基本操作や使い方⑥ 寸法を記入するには?
JWCADで寸法を記入する方法は、簡単です。
ツールバーにある「寸法」コマンドを使うことになるのですが、詳しい使い方はこちらの記事で紹介しています⇩
【初心者向け】JWCAD(JWW)の基本操作や使い方を紹介 まとめ
今回は、JWCAD(JWW)の使い方や基本操作について紹介しました。
イメージとしては、例えば「紙に絵を描く」作業の場合、紙がPC画面、鉛筆がマウスやコマンドに置き換わっているような感覚が近いと思います。
各コマンドの使い方や基本操作が、作図の精度や作業効率・スピードなどに影響するので一つずつ理解・体得していきたいですね。
またショートカットキーでの使い方なども改めて紹介します。
今回はこの辺で終了します。