今回はAutoCAD,AutoCAD LTの文字の挿入や編集の方法を解説します。
図面を注釈する上で、必然的に作業伴う「文字」などの入力。
図面が変更になれば文字の訂正も伴う可能性が高いので、編集の能力も作図スピードに影響します。
AutoCAD,AutoCAD LTで文字を挿入する方法
AutoCADで文字を作成する方法はシンプルです。
リボンタブの中にある「注釈」タブの中から、「文字」パネルの文字記入コマンドを選択します。
オブジェクトスナップで文字の始点をクリックし、「高さ」と「角度」を入力。
続いて文字を入力し、「Enter」キーを押して進めていけば文字の入力が完成します。
AutoCAD,AutoCAD LTのマルチテキストと文字スタイル
文字の入力は一行でまとめられるとシンプルですが、記載したい情報を盛り込むと、どうしても複数行になる場合はあります。
そういう時は、マルチテキストとして文字を入力すると、複数行が1つの図形として編集することが可能になります。
また、WordやExcelの書体のように、AutoCAD内でも文字スタイルを選択できます。
「文字スタイル管理」の「フォント名」で変更が可能性です。
AutoCAD,AutoCAD LTで文字を斜めに入力する方法
図面などを作図していくと、斜めの角度をもった図形などが出てきます。
「文字」の入力も、その斜めの図形なりに平行に記載する方が見やすい時があります。
AutoCADで文字に角度をつけたい場合は、角度の入力や「UCS」を使った挿入方法になります。
角度の方は、まずテキストを入力し、文字の高さなどを入力する時に角度入力も合わせて行えば完了します。
「UCS」を使った角度入力の方法は、「表示」タブからUCSアイコンを選択し、左下のUCSを確認します。
UCSのX軸の端点をクリックし、動かすことによって角度の変更が可能になります。
後はいつもと同じように、文字を入力すれば、UCSで設定した角度で文字の入力が完了します。
元の角度に戻すには、UCSを右クリックでUCSパネルを開き「ワールド」を選択すれば元の角度に戻ります。
AutoCAD,AutoCAD LTで文字の内容の編集や大きさの変更方法
文字の変更
AutoCAD(LT)で作図済みの文字を編集したい時は、編集したい文字をダブルクリックします。
文字編集コマンドに切り替わるので、後は入力し、Enterキーを押せば編集が完了します。
文字の幅の変更
文字の幅を変更したい場合は、変更したい文字をクリックします。
「幅係数」の数字を変更すれば、選択した文字の幅が変更されます。
他も同じことですが、「文字」の編集を行いたい時は「オブジェクトプロパティ管理」のパレットで編集が可能です。
先程紹介した「文字スタイル」や「文字幅」と同様に、「レイヤー」や「尺度」「角度」まで変更ができます。
文字の編集で困った時は「オブジェクトプロパティ」の情報を確認するようにしましょう、
プロパティコピーを使った文字入力
図面などは「文字」の大きさや書体などを統一した方が、綺麗に表現され第三者にも伝わりやすくなります。
AutoCADの場合、毎回設定せずとも「プロパティコピー」のコマンドを使えば、取得した情報をクリック一つで取得できます。
「プロパティコピー」は文字だけでなく、AutoCADのコマンドの中でも多用するコマンドの一つです。
文字の場合は、書き始める前に「プロパティコピー」で属性取得してから作業に入る流れがオススメです。
「プロパティコピー」の詳しい使い方はまた改めて行います。
AutoCAD,AutoCAD LTの文字の挿入や編集の方法 まとめ
今回はAutoCAD,AutoCAD LTの文字の挿入や編集の方法について記事にしてみました。
文字の挿入や編集は、線分などの作図より時間が掛かることも有ります。
コマンドの役割を確実に抑え、早めに習得していけば、AutoCADの作業も楽になってきます。
線分などで作図ができ文字の挿入などが出来てくると、図面として一通り書けるようになってくるので、AutoCADの面白さが伝わってくると思います。
次回もAutoCAD関連の記事になります。