今回は、初心者の方にも分かりやすいように、Autodesk社のBIMソフト、Revitで「階段」の作り方を紹介します。
2DCADなどの場合、階段を作図するといっても、有効幅や踏面、踊場の大きさを意識しながら平面図上に線を記入する形が大半です。
*踏面=階段で脚をのせる部分
*蹴上げ=階段1段の高さ
断面図や矩計図の方で、蹴上げや蹴込みなどの階段の詳細を表すことが多いですが、BIMなどの場合、同時進行できる検討しなければなりません。
BIMの場合はプラモデルを組み立てる感覚で「階段」を作ることができるので、基本的な方法を紹介します。
Revitで「階段」を作成する方法
Revitで「階段」を作成する場合は、建築パネルの「階段コマンド」を使用します。
「階段コマンド」を選択すれば、階段の始点をクリックするようアナウンスが出るので、平面上で配置したい場所にクリックします。
仕様などの種類については、プロパティ内で切り替えていきます。
プロパティ内に「蹴上数」「踏面」などの項目があり、項目内の数値を変更するだけでモデルに反映されます(寸法によっては変更できない場合もあり)
廻り階段も直線階段も色々な種類に可能
Revitの初めの設定では、階段コマンドを選択後の書き出しは「直線階段」になることが多いです。
書き出す前に「階段の修正モード」に切り替わっているのを確認し、「コンポーネント」にカーソルを合わせます。
階段のコンポーネントが用意されているので、階段の形状などを変更することが出来ます。
階段のコンポーネントでできる内容の一覧になります。
- 直線階段
- 古ステップ階段
- L字型曲がり階段
- U字型曲がり階段
- らせん階段
- スケッチで作成(上級者)
様々な形状の階段に対応できるのはもちろんのこと、無ければファミリで作ることができるのもRevitの魅力の一つです。
階段自体も、RC・鉄骨・木造など構造に分けて用意しておくといいかもしれません。
階段作成後の編集作業
階段を作成後に編集することが可能ですが、階段の場合は、一旦消去して作り変えた方がいい場合もあります。
階段の形状によっては、クリックで編集することもできるので微調整もスムーズにできることもあります。
もちろん、他の「段数」や「高さ」「踏面」などを基準に変更することができます。
建築基準法で定められている部分なので、編集が楽だと助かります。
Revit(BIM)で階段を作成する方法 まとめ
今回は、Revitで階段を作る方法を紹介しました。
BIMの良さを感じたのは、この「階段の作図」かもしれません。
2DCADの場合、プランが変更になり階段の形状や寸法が変更になると、平面図・断面図・立面図など編集作業が多く気が滅入ることも多々ありました。
BIMの場合は、モデルの階段を編集するだけで各図面に反映されるので、当時は感動した記憶があります。
今までに時間を費やしてきた作業も、Revitのコマンドを理解して使いこなせば、劇的な時間短縮になります。
一つずつ前に進めていきましょう。