今回は、初心者の方にもわかりやすいように、AutoCAD,AutoCAD LTの「色」ついて解説します。
AutoCADで「色」を扱う場合は、画層での色の設定がメインになります。
画層上で色を設定し、更にオブジェクトごとに色の指定、RGB値による255色などがAutoCAD内で設定されています。
プレゼンなどや、第三者に上手に伝えるには「色」は欠かせない要素です。
基本的な部分を解説していきます。
AutoCAD,AutoCAD LTで「色」の変更や設定
AutoCADで色の設定を行う場合、プロパティパレット内を確認します。
まずは「By Layer」で色の設定を行い、オブジェクトごとに個別に行うことができます。
作図済みの図形の色を変更したい時も、プロパティパレット内の「色」の部分をを変更させれば、図形の方が反映されます。
色の選択も、「インデックスカラー」「True Color」「カラーブック」のパターンから選べます。
AutoCAD 色選択タブ 「インデックスカラー」
AutoCAD内で、初めから設定されている255色の種類をインデックスカラーから選ぶことができます。
赤・緑・青の組み合わせによるRGB値の確認もできるため、他のCADなどで使っている、色の配色のバランスなども応用したりできます。
特に専門的でない場合はインデックスカラーの中から選択する方法で十分です。
AutoCAD 色選択タブ 「True Color」
True Colorは、赤・緑・青の組み合わせによるRGB値による「カラーモデル」か、「色合い」「鮮やかさ」「明るさ」を選択できるHSLの「カラーモデル」のどちらかを使い、色の選択ができます。
カラーバーのスライドや、各項目の数値の変更によって色の選択ができ、True Colorの機能を使えば1600万色の以上の色を作り出すことが可能です。
インデックスカラーより、専門的な色の選定の場合に使われます。
AutoCAD 色選択タブ 「カラーブック」
カラーブックは、頻繁に使われる「色」がカラーブックとして設定されています。
オプションのダイアログ ボックスのファイルタブ内で指定されている「カラー ブックの場所」にあるカラー ブックが表示されます。
AutoCAD,AutoCAD LTの「色」を使った応用
AutoCADの「色」を使った応用といえば図面などの着色です。
図面でいえば、注釈したい範囲を「塗りつぶし」たり、光の取り入れ方によって「グラデーション」っぽく表現したりと、多種多様な使い方ができます。
「色」の設定や変更の方法は理解したけど、「塗りつぶし」や「グラデーション」については下の記事が参考になります。
私の場合は、建築図面の作成でAutoCADを利用しているので、躯体と言われる「柱」や「壁」を「塗りつぶし」たり、フローリングや水廻りなどで明るく見せたい場所は「グラデーション」を活用したりしています。
もちろん「線分」での「色」の選択を基本とし、シンプルにまとめることも可能です。
作図の色分けをすることで、確認作業などや修正作業にも良い影響を与えるので、基本的な部分は押さえておきましょう。
今回はこの辺で、次回に続きます。