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室町時代・安土桃山時代の建築の特徴や仕様。金閣寺・銀閣寺・姫路城・妙喜庵について

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室町時代・安土桃山時代の建築の特徴や仕様。金閣寺・銀閣寺・姫路城・妙喜庵についての参考画像

鎌倉時代から江戸時代まで、約300年程続いた2つの時代である室町時代と安土桃山時代。

織田信長や豊臣秀吉が活躍した時代とされ、いくつもの文化も誕生しました。

北山文化」や「東山文化」など、公家文化と武家文化が組み合わさった様式に変わり、金閣寺や銀閣寺など多くの建築物が誕生しています。

それぞれの時代の建築の特徴

室町時代の建築

室町時代の建築の特徴としては「書院造」が挙げられます。

寝殿造から進化し、室町時代でほぼ完成を遂げ、広く普及し始めました。

書院とは、書斎を兼ねた居住空間を表し、「違い棚」や「床の間」、棚、角柱、襖、障子、雨戸、縁側など、現代の和風建築の原形となる形がこの時代から誕生しています。

また、庶民の住む家にも2階建てが増えてきています。

もう一つ、室町時代を表す代名詞として「北山文化」「東山文化」があります。

公家と武家の文化が統合された「北山文化」で金閣寺が建築され、後の「東山文化」で銀閣寺が建築されています。

代表的な建築が表すように、書院や庭園への考え方など、その時代の特徴が反映されている部分があります。

安土桃山時代の建築

安土桃山時代は、織田信長や豊臣秀吉といった武将が活躍して時代になります。

ポルトガルなどの海外文化との交流や、日本人が倭寇として海外へ進出するなど、文化の変化が急速していきます。

「安土桃山文化」は、武家や町人文化を中心としながら、国内の文化だけにとどまらず、多彩な文化の影響の色が取り込んだ時代背景になっています。

 

室町・安土桃山時代の代表的な建築物

室町時代

金閣寺(鹿苑寺)

鹿苑寺金閣の舎利殿の参考画像

鹿苑寺金閣の舎利殿

別アングルからの鹿苑寺金閣の舎利殿の参考画像

別アングルからの鹿苑寺金閣の舎利殿

 

金閣寺の正式名称である鹿苑寺(ろくおんじ)は、京都市北区位置し建物の内外に金箔を貼った3層の楼閣建築物にはなります。

平成6年に「古都京都の文化財」の一つとして世界遺産に登録され、室町時代前期に建てられてから、何度か再建を繰り返しています。

平面構造は、正面側は5間(約10m)、側面の方は4間(約7.5m)、三層目が3間(約5.5m)と、シンプルな矩形式になっています。

屋根の形状は宝形造のこけら葺き、1層目は寝殿造、3層目は禅宗様式の上、細部は舞良戸や格子戸、蔀戸や花頭窓など工夫が凝らされています。

金閣寺の敷地自体が約40000坪の広さを持ち、大半が庭園での範囲になります。

建物の美しさを引き立てるに相応しい庭園も「特別名勝」や「特別史跡」に指定されています。

銀閣寺

慈照寺銀閣寺の参考画像

慈照寺銀閣寺

出典:wikipedia

銀閣寺の正式名称「慈照寺」は、京都府京都市左京区に位置し室町時代後期に建築されました。

銀閣寺は、金閣寺と違って銀箔といった材料は使われておらず、建設当初は黒漆が塗られていました。

2層構造になっており、1層目は住宅風の作りで、2層目(上層)は禅宗様式となっています。

銀閣寺の庭園は、錦鏡池(きんきょうち)を中心に池泉回遊式庭園が広がっており、方丈の前庭にある白砂の砂盛り向月台(こうげつだい)と、波紋を表現した銀沙灘(ぎんしゃだん)など、建築物に引けを取らない優雅さを堪能でき、銀閣と合わせ東山文化を代表する建築の一つになります

龍安寺

龍安寺の方丈庭園(石庭)の参考画像

龍安寺の方丈庭園(石庭)

出典:wikipedia

龍安寺は、京都府京都市右京区に位置し、「古都京都の文化財」の一つとして世界文化遺産に登録されています。

枯山水(かれさんすい)の「石庭」が有名で、周囲は回遊式の庭園になっており、龍安寺の南側には広大な鏡容池があります。

春夏秋冬、四季それぞれの色を感じとることができ、多くの観光客が毎年訪れます。

安土桃山時代

姫路城

姫路城(白鷲城)の参考画像

姫路城(白鷲城)

出典:wikipedia

別名「白鷺城(しらさぎ)」として有名な姫路城も、桃山時代に誕生した建築の一つになります。

白い漆喰総塗籠造りの白の城壁、5層7階の大天守と東、西、乾の小天守が渡櫓で連結された連立式天守が観るものを魅了させます。

安土桃山時代の時には、内城・外城として城郭建築が主流になり、姫路城もその一つになります。

山の上に建てられる城の建築から、平地での「城」と「城下町」との配置バランスも考慮され、機能性や美感性も劇的に変化した時代になります。

姫路城は、奈良の法隆寺と同時に、日本で初の世界文化遺産となっています。

妙喜庵(待庵)

妙喜庵(待庵)の参考画像

妙喜庵(待庵)

妙喜庵(みょうきあん)は京都府乙訓郡大山崎町にあり、国宝である「待庵」があることで有名です。

「待庵」は日本最古の茶室であり、千利休が作られたと言われる中では唯一存在している茶室建築になります。

構造自体は切妻の柿葺、茶室では珍しい地下窓などを設け、数奇屋造の原形が存在しています。

「待庵」以外にも、「妙喜庵書院」「明月堂」などの書院があり、庭を通してそれぞれが古き良き時代を演出してくれます。

室町時代・安土桃山時代の建築の特徴や仕様。金閣寺・銀閣寺・姫路城・妙喜庵 まとめ

城郭建築や庭園とのバランスなど、室町時代から安土桃山時代にかけては建築と周辺との連続性が強くなります。

歴史や文化の移り変わりと共に、建築の変化を追いかけるのも面白いものです。

次回は江戸時代の建築について紹介します。

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archi

普段は設計メインの建築エンジニア。 休日は趣味(スポーツ・遊び)を堪能する1児の父。 ハウスメーカーやデベロッパー、設計事務所などを渡り歩き、住宅から大規模建築まで様々な分野を取り扱うストロングスタイル! 所有資格/建築士/宅建士/AFP/古民家鑑定士/福祉住環境コーディネーター/大型免許・大型二輪/一級小型船舶免許操縦士他

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