今回は、JWCAD(JWW)でハッチングを挿入する方法です。
聞きなれない言葉ですが、ハッチングとは「細かい平行線を引く」という意味を表します。
CADの場合、ハッチングを利用する場面は限定されますが、使い方によっては作図時間を短縮することができ、テクニックとして重宝できます。
私の場合は、住宅や複合施設などの建築図面などで、タイルの絵や断熱材の表記などで活用したりしています。
また補助的なコマンドになってくるので、レイヤー管理は必須になります。
JWCAD(JWW)でハッチングを挿入する方法
JWCAD(JWW)でハッチング挿入する方法です。
ハッチング作業を行うには、「閉じられた作図の空間」必要です。
下の画像を参照して下さい。
ハッチングが行える条件に、「閉じられている作図」が必須になります。
左下の3辺の絵のように途中で途切れている場合は、ハッチングコマンドを使っても途中までしか作図してくれません。
ハッチングの作業手順としては、まずハハッチングを行いたい部分の「範囲選択」を行います。
次に、上部のツールバーでハッチングの「線」や「角度」「ピッチ」などを選択します。
最後に、上部のツールバー左側にある「実行」コマンドをクリックすると、選んだ範囲内にハッチングが作図されます。
参照画像のように、「角度」や「ピッチ」によって色々な作図パターンを作ることができます。
ハッチングをする時は、できればレイヤーは別に分けましょう。
修正する場合に他の所まで影響が出てきてしまいます。
ハッチングは「登録図形」で時間短縮
あらかじめ「登録しておいた図形」でハッチングが可能です。
初めに「範囲選択」で登録したい図形を選び、次に「選択図形登録」コマンドをクリックします。
これで選択した図形が登録されるので、上部のツールバーにある「図形」のコマンドで「角度」と「ピッチ」を決め、実行ボタンをクリックすると、登録された図形で作図されます。
管理人の場合は、建築図面で詳細図や立面図というものがあります。
立面図で屋根や外壁タイルを記入する時に、登録図形を使ったハッチング作図を多用します。
JWCAD(JWW)でハッチングの修正行う場合は「伸縮」コマンドが有効
前回、JWCAD(JWW)の「伸縮」コマンドの使い方について記事にしました。
ハッチングの場合、「選択範囲」の取り方によって、余計な部分をハッチングされてしまう所があります。
そういう場合は、初めからやり直すのではなく、「消去」や「伸縮」コマンドを活用した方が早く処理できる時があります。
修正作業に時間が掛かってしまっては、元も子もありません。
そのためには伸縮コマンドを使いこなしておく必要があります。
(上の「伸縮」コマンドのページを参照して下さい。)
JWCAD(JWW)でハッチングを挿入する方法 まとめ
今回はJWCAD(JWW)のハッチングについて記事にしました。
出番は少ないコマンドですが、理屈を覚えておくと他のCADのソフトでもハッチングを作図するイメージなどは参考になります。
一つ一つコマンドを使いこなして、作図時間を短くしていきましょう。
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