今回は、Autodesk社のBIMソフト「Revit」で敷地境界の設定方法を紹介します。
作図のスタートの作業になり、重要なポイントになります。
敷地境界を誤ってしまうと、後の斜線制限や外部工事に影響を及ぼします。
敷地状況などは、他のCADで作図されていたり、謄本や公図などのペーパーから読み取ることが多いので、同じような手順で解説していきます。
Revitで敷地境界を作図してみる
まずは、敷地境界の作図方法です。
Revitで敷地境界を作成する方法は、外構タブの「敷地境界」を選択します。
「敷地境界」ボタンをクリックし、「距離と方位を入力して敷地境界を作成」か「スケッチで作成」のどちらかを選択します。
「距離と方位を入力して敷地境界を作成」の方法で作成する場合は、測量データをもとに入力していく方法です。
今回は「スケッチで作成」で進めていきます。
スケッチで作成なので、「線分」や「長方形」「円弧」などで敷地境界を作図していくことになります。
画像は「線分」のみで作図している状況です。
クリックで線分を作図していく場合などは、数字を入力することで正確な線分を書くことができます。
線分の場合は、閉じたループ状で敷地を形成していなければなりません。
作図完了後、最後に「モード」の✅をクリックすれば敷地境界の完成です。
プロパティのところにも、閉じられた敷地境界の面積が自動計算されます。
敷地境界を外部データから取り込む
既に2次元CADなどで敷地境界が作図されている場合の方法です。
Revitには、他のCADデータを取り込む方法があるのでそれを活用します。
挿入ダブの「CAD」を読み込むを選択し、読み込みたいデータを選択します。
注意したいところは「読み込み単位」と「挿入先のビュー」といったところです。
読み込み単位は「メートル」や「ミリメートル」(単位の種類が多い)、「挿入先のビュー」も敷地境界の設定は設計GLが一番多いと思います。
元々の取り込むデータも多いと、上手く取り込めないので、敷地以外は整理しておくのがオススメです。
また、「CADの読み込み」の方法を知っておくと、ほかのCADデータで作図済みの内容をRevitで活かせるので、作図時間の短縮やトレース作業のミス防止に繋がります。
今回はRevitで敷地境界の作図方法について記事にしてみました。
また別の機会には、「地表面」や「道路」の設定を含め外構コマンドの活用方法を紹介したいと思います。