2月1日に古民家鑑定士1級の認定証が届きました。
古民家鑑定士の試験を受けようと思ったのが11月末頃、古民家鑑定士の試験本番が12月中旬。
試験の申込は1週間前が期限だったので、申し込み寸前まで古民家鑑定士試験の情報収集に努めました。
過去問題集も無く、周りで受験した人もいないので迷っていましたが、もし受からなくても古民家の知識が少しでもプラスになればと思い申し込みました。
合格発表は1月10日頃、そこで合格を確認し、2月1日に古民家鑑定士1級の認定証が届きました。 (合格発表から1ヶ月程で届くと聞いていたので早かったです。)
過去に古民家鑑定士試験ついての記事を書いています。↓
1月の中旬に合格通知が届き、認定証が届くまでに「住まい教育推進協会」から書類が届いていました。
「古民家鑑定士を取得された皆様へ」という内容で、古民家鑑定士専用ページの使い方や、古民家鑑定の手順などがまとめられ、関係資格の案内も同封されていました。
ちなみにその資格というのは
- 伝統再築士
- 伝統耐震診断士
上記の2点でした。
少し解説を加えます。
伝統再築士
「一般社団法人 住まい教育推進協会」が主催している資格ですが、文化的価値のある木造建築を残すために専門家を育成することを目的とした資格です。
基本的に受験資格は一、二級建築士、木造建築士の限定みたいですが、建築士資格がない人でも古民家や伝統構法への理解を深めてもらいたいということで、受講のみ可能みたいです。(資格は付与されない)
古民家などの伝統構法での住宅は「石場建て基礎」ですが、そのまま利用し、新設で基礎コンクリートを作らずに「フラット35」の融資や、長期優良化リフォームの補助金の利用が可能な方法など、一歩踏み込んだ知識が習得できそうです。
伝統再築士講習・試験の方は、場所などが限定されてしまうので、機械があれば受講してみたいです。
伝統耐震診断士
伝統耐震診断士は「一般社団法人伝統構法耐震評価機構」が主催する資格です。
一般の木造住宅の耐震診断法は、耐震診断ソフトを使い、図面から柱や壁の位置などを読み取り、劣化度や概要を反映する静的な診断方法が主流であり、実際の建物を揺らしてまで行う方法はあまり聞いたことがありません。
この伝統耐震診断士が行う診断方法は、実際の建物の固有周期を計測するなど、伝統構法独特の「ゆっくり揺れる」免振構造に適した診断方法とも言えるのではないでしょうか。
受験資格が限定されており、
- 伝統資財施工士+ 一級・二級・木造 建築士の免許の両方を持っている
- 伝統再築士の資格を持っている
上記に該当する人限定になっています。
伝統再築士も受験資格が「建築士の資格」が必須なので、どちらにせよ建築士の資格がないと厳しそうですね。
こちらも講習・試験場所が限定されるので、機会をみて取得を検討したいです。
古民家を残していくために
今回は古民家鑑定士の認定証が届いたので、大体の流れを記事にしました。
いつもとは違う目線で古民家を見ることができたのですが、こういった日本の文化である古民家を残していくために、知識の習得と技術の鍛錬は必要不可欠と感じながら勉強の手を進めてきました。。
次のステップアップとして「伝統再築士」や「伝統耐震診断士」など、前向きに検討したいと思います。
特に「実際の建物の固有周期を計測」などは、いつかは「在来工法」も取り組まないといけない課題かも知れませんね。