今回は、Revit(Autodesk)のレベルの設定方法を解説していきます。
BIMソフトや3DCADで「レベル」を表すのは、「高さ」の事を表しているのがほとんどです。
RevitやRevit LTの2015~2019のバージョンでは、初期のレベル設定は「設計GL」「レベル1(500)」「レベル2(4000)」で設定されていると思います。
この読み方は、「設計GL」と「レベル1」との高さの距離は「500」、「レベル1」と「レベル2」の高さの距離は「3500」という意味を表します。
これを、計画する建築物のボリュームによって変更していきます。
書き方は様々ですが、木造の場合は「GL(グランドライン(地面の高さ))」「1FL(フローリングライン)」「2FL(フローリングライン)」「階高」{軒高」などで設定していき、RC造やS造の場合は、「SL(スラブライン)」などで設定していきます。
新規でレベルごとのビューも作成することができるので、建築物によっては柔軟に対応できます。
今回は「レベル」の変更や設定方法について解説していきます。
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Revitのレベルの設定方法
まずはRevitの「プロジェクトブラウザ」から立面図のビューをどれでもいいので表示させます。
先程説明したように、「設計G.L」「レベル1(500)」「レベル2(4000)」で設定されています。
この状況から「設計G.L」「レベル1(500)」「レベル2(3500)」「レベル2(6500)」に設定変更してみます(木造で、1FLがGL+500、階高3000という設定です)
「レベル2」の4000ところにカーソルを合わせ、クリックすると数字が入力できるようになります。
変更した数字を入力し、Enterキーを押せば、その数値が反映されます(*プロパティ内の数値の変更でも反映されます。)
変更後は「南京錠」のマークをクリックし、ロックをかけるとレベルの編集ができなくなります。
誤って変更してしまうミスを防ぐことができます。
ちなみに、数値のところではなく「レベル」と表記されている部分をクリックし変更すれば、ビューの名前も含め変更できます。
「2FL」や「2SL」など合わせて変更ができます。
Revitのレベルの複製
次にレベルを増やす方法です。
既に作図されているレベルの基準線をクリックし、コピー&ペーストで簡単に複製できます。
コピー&ペーストは、キーボードのショートカットでもコマンドのどちらでも構いません。
複製後に上手くいかなかった時は、先程のように数値の部分を直接入力すれば調整ができます。
後は、同じように「軒高」や「最高高さ」などを設定していけば「レベル」の下準備は完了です。
次はRevitの「通り芯」の作図方法について解説します。
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