今回はAutodeskのBIMソフト、Revitで「床」の作図方法について紹介します。
2次元CADの場合は平面で壁や柱を作図すれば、床や天井の表現はレベルの表記で終えることが多いと思います。
3DCADやBIMの場合は、壁や柱だけでなく、「天井」や「床」についてもモデリングしなければなりません。
建築の知識があれば操作の方法などを覚えればいいですが、構造によっては床の厚みや天井の仕様が各々なので、両方のスキルが必要なことがあります。
基本的な「床」の作図方法を理解しておいて、仕様などの確認などに時間が取れるよう工夫が必要かもしれません。
Revitで床を作図する方法
Revitで「床」を作図する場合は、建築パネルの「床コマンド」を活用します。
床コマンド選択後は、プロパティ内で床の種類を選び、作図を進めていく内容になります。
作図の方法が今までの「壁」や「窓」などの方法と違い、床の範囲を指定する必要があります。
範囲を指定するコマンドは、「描画」パネル内の「線」や「長方形」などを使って作図していきます。
床を作図する場合は、線が閉ざされた空間にならないと認識してくれず、エラーになるので注意が必要です。
最後に✅をクリックすれば「床」が自動的に作図されるます。
作図後は断面図や3Dビューで確認すればいいでしょう。
「壁」の作図の時と同じように、プロパティ内のオフセットの数値を「0.0」から変更すれば、床のレベルを設定している基準レベルから、その数値分だけ「床」が上下に移動します。
オフセットを「100」で入力すれば+100、「-100」で入力すれば-100下がるので、段差スラブやスキップフロアなどは、オフセットでの数値を変更するか新しいレベルのビューを作成するかで対応できます。
Revitで「床」を作図後の編集方法
Revitで「床」を作成した後に変更が生じた場合は、床の種類などはプロパティ内で編集が可能ですが、範囲などは編集モード上で描画パネルのコマンドを使って作業を行うことになります。
他のコマンドと違い、作図しながら図面に反映されないので、後からミスに気付くこともあります。
出来れば「壁」の作図をある程度終えてから「床」を作図する方が精度の高いモデルを作れるかもしれません。
また、プロパティ内の「タイプ編集」をクリックすることで「タイププロパティ」が表示されるので、さらに細かく設定の編集が可能になります。
「床ファミリ」を細かく作り込めば、捨て貼りの床+仕上げの床なども表現でき、複数のパターンの「床」を作っておけば作業が捗ります。
Revit(BIMソフト)で床を作成する方法 まとめ
今回はRevitで「床」を作図する方法を紹介しました。
色々なコマンドの使い方を紹介していますが、二度手間にならないようコマンドの使い方の順番にも意識すると、作図効率がアップします。
私の場合は、「壁」→「床」→「建具・窓」→「天井」の順番を決めているので、使い始めの頃よりかはミスが減りました。
そういった方法も、また改めて紹介したいと思います。