今回は、JWCAD(JWW)のショートカットキーの活用方法と、レイヤー・レイヤーグループの構成や特徴・使い分けなどについて解説したいと思います。
前回はJWCAD(JWW)のクロックメニューとツールバーについて記事にしました。
その時の記事はこちら↓
クロックメニューとツールバーの設定を工夫すると作業効率は向上します。
両方とも、マウスカーソルの無駄な動きを減らす方法になります。
今回のショートカットキーでは、使い方によっては更にスピードアップします。
そもそものマウスを使わない形に近づくからです。
レイヤーやレイヤーグループに関しては、修正や訂正に的確に対応ができます。
仮に、一つのレイヤーに全てを書き込んでしまうと、「線の色」や「線種」、ハッチングや文字情報も混在し、縮尺もおかしくなってしまいます。
レイヤーとレイヤーグループの構造や特徴を含め解説していきます。
JWCAD(JWW)のショートカットキー
JWCAD(JWW)のショートカットキーは初めから設定されています。
確認方法は「設定(S)」→「基本設定(S)」での手順で設定画面を立ち上げます。
その中に「KEY」というタブがあり、これがショートカットキーの一覧になります。
A~Z、F1~F9までショートカットが割り振られており、下にコマンドと数字が表記されています。
「Shift」と表記があるのは、「Shiftキーを押しながら」とういう意味で、一つのボタンで2つのコマンドを割り当てることができ、キーボードのレイアウトで左側や右側のキーにショートカットコマンドを割り当てると、手の動きを減らすことができます。
JWCAD(JWW)のレイヤーとレイヤーグループの構造
JWCAD(JWW)には「レイヤー」と「レイヤーグループ」という設定があります。
そもそも「レイヤー」というのは、「層」という意味を表し、階層状態の構造をいいます。
JWCADの場合は、レイヤー・レイヤーグループ共に、0~Fまで16段階で層が作られています。
一つのレイヤーグループに16個のレイヤーが存在しています。
レイヤーで16層、レイヤーグループで16層で合計256層あることになります。
立体的に書くとこうなります。
これがフィルターの役割も兼ねているので、1層ごとにON/OFFを切り替え、編集を可能にしています。
作図していると、他の部分にも影響与えるので、表示のみ(編集不能)や表示なしに切り替え、作業を進めていくのが鉄則とも言えます。
もう一つの特徴としてはレイヤーごとに縮尺を変えることができます。
1/100や1/20など、拡大図や詳細図の作成も工夫をすれば素早く作図することが可能です。
また、レイヤーやレイヤーグループでは、誤って他の部分の編集しないために【/】、【×】と表記することでロックをかけることができます。
上のC・Dは【/】でロックをかけ、レイヤーの表示のON/OFFはできますが、編集ができません。
一方のE/Fの表記されている【×】は、上記の内容に加え、レイヤーの表示のON/OFFの切り替えすらもできません。
それぞれの切り替え方は、【/】が、ロックをかけたいレイヤー・レイヤグループにカーソルを合わせ【Ctrl】を押しながら左クリック、【×】がロックをかけたいレイヤー・レイヤグループにカーソルを合わせ【Ctrl】と【Shift】を押しながら左クリックで切替えします。
JWCAD(JWW)のショートカットキー・レイヤー記事まとめ
今回は、JWCAD(JWW)のショートカットキーやレイヤーについて記事にしてみました。
覚えなくても作図はできますが、後の編集や効率性を求めると必須の項目になります。
特に「レイヤー」や「レイヤーグループ」は頭の中で考えると、複雑になってしまうことがあります。
この図形は「どこのレイヤーにいてるか?」かなど、上級者でも、そういう現象によく陥ります。
次回はJWCADのまとめの記事にしようと思います。