今回は、初心者の方にも分かりやすいように、AutoCAD,AutoCAD LTの基本コマンドの使い方を紹介します。
基本コマンドの使い方を覚えておくと、AutoCADのバージョンが変更になっても応用ができます。
私がAutoCADを使い初めたのは、AutoCAD2000ぐらいのバージョンからでしたが、基本コマンドの使い方は大きく変わっていません。
他のCADソフトにも応用が効く場面もあるので、1つずつ体得していきましょう。
AutoCAD,AutoCAD LTで線コマンドの使い方
AutoCADの線コマンドの使い方です。
この「線」コマンドのみで、ほとんどの作図ができます。(時間はかかりますが💦)
基本的な使い方を解説します。
線の作図の方法は、リボンタブの中の「線分」コマンドを選びます。
そうすると、「線分」の数値を入力できるようになります。
1点目の始点をクリックし、方向を決め数値を入力すれば、その数字分の「線」の作図が自動的に行われます。
もしくは、ダイレクトにキーボードで「L」と入力すると「LINE」と候補検索が出るので「Enter」キーを押せば「線分」コマンドモードに切り変わります。
「線」の太さや種類、色などはあらかじめ、リボンタブのプロパティで設定しておきます。
後からの変更も可能ですが、無駄動きを減らすためには初期設定が重要です。
中・上級者になると、すでに作図済みの図面などを用いて、プロパティコピーなどで「線分」情報を取得する方法もあります。
AutoCAD,AutoCAD LTで円コマンドの使い方
AutoCADでの円コマンドの使い方です。
文字の通り、円などの形を作図するために必要なコマンドになります。
先ほどの「線」コマンドと「円」コマンドで作図の方法は賄えると思います。
円の作図の方法は、「線分」コマンドと同じく、リボンタブの中の「円」コマンドを選びます。
そうすると、「円」の半径の数値を入力できるようになります。
数値を入力すれば、その数字分の半径の「円」の作図が自動的に行われます。
角度の確認もここでできますが、円の場合は0℃か90°のパターンが多いのでスルーすることが多いでしょう。
もしくは、ダイレクトにキーボードで「C」と入力すると「CIRCLE」と候補検索が出るので「Enter」キーを押せば「円」コマンドモードに切り変わります。
AutoCADの円弧コマンド
AutoCADの円弧コマンドの作図の仕方は、個人的にはJWCADより楽に作図できます。
作図したい円弧の1点目(始点)をクリックし、次に円弧の頂点となる2点目をクリックします。
最後に3点目となる終点をクリックをすれば「円弧」の完成です。
3点目の終点の位置によって、円弧の形が連動するので非常に楽に作図ができます。
AutoCAD,AutoCAD LTでポリラインコマンドの使い方
AutoCADにはJWCADにはない機能として「ポリライン」というコマンドがあります。
ポリラインとは、「線・矩形」や「円・円弧」が連続してなるオブジェクトになります。
操作の手順ですが、いつものようにリボンタブの「ポリライン」を選ぶか、「PL(PLINEの頭文字2つ)」を押し、「Enter」を押すと「ポリライン」モードに切り変わります。
作図を開始すると、コマンドウインドウに「ポリライン中に切り替えたい場合のコマンドの内容と切り替えボタンの案内」が表示されます。
ポリラインのスタートは「線分」から始まりますが。途中で「円弧」に切り替えたい場合は「A」を押し「Enter」をクリックすると「円弧」のコマンドに切り変わります。
上記のように、色々と切り替えながらポリラインで作図が完了すると、一つの図形が完成します。
ポリラインで作図した場合は、上記のように「線分」も「円弧」も一つのオブジェクトとして結合されています(分解できる方法もあります)
「線分」や「円弧」などと上手に使い分けると重宝されるコマンドになります。
AutoCAD,AutoCAD LTの「線分」「円・円弧」「ポリライン」基本コマンドの使い方 まとめ
今回は、AutoCAD,AutoCAD LTの「線分」「円・円弧」「ポリライン」基本コマンドの使い方について記事にしてみました。
今回のコマンドを完全に使いこなすと、AutoCADが思う通りに動いてくれるので、操作自体が面白くなってきます。
使い慣れていない初めの頃はストレスになりますが、練習を繰り返すことによって改善するので、一つ一つマスターしていきましょう。
次回はAutoCADの「オブジェクトスナップ」について解説します。