今回は、AutoCAD,AutoCAD LTで画像やPDFなどの貼り付け・アタッチする方法を紹介します。
CADは、主に「線」や「円」を使って2次元や3次元の作図を行います。
時間と技術を使いながらの作図が基本的な部分ですが、既に完成されている「画像」や「PDF」も取り込むことによって、作図の可能性が無限に広がります。
- AutoCAD,AutoCAD LTで画像の取り込み方
- AutoCAD,AutoCAD LTでPDFの取り込み方
これを機会に操作を覚えてみましょう。
AutoCAD,AutoCAD LTで画像やPDFを読み込むメリット
AutoCAD・AutoCAD LTで「画像の取り込み」や、「PDFの取り込み」の操作を覚えることによってメリットがいくつか有ります。
AutoCADに画像を取り込んだ場合
AutoCADに画像を取り込むことによって、プレゼンや仕様の詳細を作りこむことができます。
画像を下書きに使い、作図することが可能です。
AutoCADにPDFを取り込んだ場合
AutoCADにPDFを取り込むことによって、図面の下書きとして使えたり、状況によってはPDFからAutoCAD(LT)のファイルに変換することも可能です。
白紙の状態から作図を始めるのと、下書きを取り込むのとでは、スピードや精度に差がつきます。
その両方法について、基本的な使い方を紹介します。
AutoCAD,AutoCAD LTで画像を取り込む方法
AutoCAD・AutoCAD LTで画像を取り込むには、挿入タブの中から「アタッチ」を選択します。
参照ファイルを選び「イメージをアタッチ」で取り込み方を選択します。
パスの種類は基本的に「相対パス」選択し、挿入位置の方は、X・Yなどの座標で入力するか、画面上で指定するかを選択できます。(チェックを入れたり外したりするだけ)
尺度の方も数値で指定もできますし、画面上でクリックによって調整することができます。
角度も設定しながら挿入することもできますが、使く頻度は少ないと思います。
最近のAutoCADなどでは、鮮明な画質のまま画像を取り込むことができるので、プレゼン資料の作成や図面の補足内容としてもオススメです。
AutoCAD,AutoCAD LTでPDFを貼り付け・取り込む方法
AutoCAD・AutoCAD LTでPDFを取り込むには、画像を取り込む要領と同じで、挿入タブの中から「アタッチ」を選択します。
そのまま参照ファイルの選択で「PDF」ファイルを選べば、AutoCAD(LT)に取り込むことが可能です。
挿入位置や尺度なども、画像の取込み時と同じく「イメージをアタッチ」の表示タブ内で選択が可能です。
もしくは、AutoCAD2019などのバージョンでは、直接「PDFを読み込み」コマンドを使うことができます。
{PDF読み込み」コマンドの方が細かく設定を指定することが出来るので、PDFでの取り扱いが多いユーザーには重宝されるツールになります。
ブロックとしてPDFを読み込んだり、ソリッドの塗りつぶしをハッチングに変更など、AutoCAD(LT)で扱いやすいデータとして取り込んだりもできます(PDFの内容によっては難しいものもあります)
AutoCAD,AutoCAD LTで画像やPDFをアタッチする方法 まとめ
AutoCAD・AutoCAD LTで画像やPDFのアタッチの基本的な使い方を紹介しました。
一つ注意があるのが、取り込んだ画像やPDFの取り込んだデータを、PC内でも違う場所に移動させてしまったり、ファイルの名前を変えてしまったりすると表示されなくなります。
データを取り込む前に専用のフォルダを作っておいた方が賢明です。
この操作を覚えたての頃によく起きる現象の一つです。
便利なコマンドなので、使いこなしていきましょう。