今回は、初心者の方にもわかりやすいように、AutoCAD,AutoCAD LTの「線の太さ」と「線種」について解説します。
「線種」とは「線の種類」のことで、「実線」や「一点鎖線」「点線」などを表し、AutoCAD,AutoCAD LTでも細かく設定を行えます。
「線の太さ」も太さや細さを調整し、微調整を行えます。
図面などの表現上、色々な線の種類での記載が必要なので、AutoCAD内でも必須の項目です。
AutoCAD,AutoCAD LTで設定されている線の種類
AutoCAD,AutoCAD LTでは、通常は画層(レイヤー)で設定された「線種」で作図していきます。
部分ごとに編集したい場合は、プロパティパレット内で変更していきます。
AutoCADのByLayerとは?
ByLayerとは、「画層(レイヤー)ごとに設定された内容に従う」という意味合いを表します。
Layer=画層なので、覚えやすいと思います。
AutoCAD内で、始めから設定されている「線種」の種類は少なく、ホームタブの「プロパティパネル」から「線種管理」を表示させ、線種をロードさせる必要があります。
実線(Continous)
Continousは実線を表します。
恐らく一番多く使わる線の種類になります。
continousは訳すと、「連続」という意味なので、線が連続している=実線というイメージで捉えておきましょう。
破線(dashed)
破線はdashedで表します。
一点鎖線(center)
一点鎖線はcenterで表します。
二点鎖線(phantom)
二点鎖線はphantomで表します。
AutoCAD,AutoCAD LTの「線種」の設定方法 作図済みの図形の線種の変更をするには
作図済みの線種を変更したい場合は、「オブジェクトプロパティ管理」から変更を行います。
変更したいオブジェクトを選び、プロパティパレット内の「線種」の項目を変更すれば反映されます。
AutoCAD,AutoCAD LTの「線種」の設定方法 破線や一点鎖線が実線に見えてしまう場合は、線種の尺度の設定が必要
線種の尺度によっては、破線や一点鎖線が繋がって見えてしまい、実線に近い形で見えてしまいます。
そういった場合は、「線種管理」ダイアログから「グローバル線種尺度」の数字を変更すれば、線種の尺度が反映されます。
AutoCAD,AutoCAD LTで「線の太さ」の変更方法
AutoCADで「線の太さ」を変更する場合も、他と同じくプロパティパレットで変更が可能です。
上記の画像のように、プロパティパレット内の「線の太さ」のところにカーソルを合わせれば、選択できる線の太さのリストが現れます。
リストから選択するだけで変更することができるので、他の線の太さのバランスを考えて設定しましょう。
AutoCAD(LT)のバージョンによってはデザインやレイアウトが違いますが、「線の太さ」を含め、設定を変更するところは類似するところになります。
図面上の「線の太さ」と、印刷スタイル上の「線の太さ」が違う場合があるので注意が必要です。
AutoCAD,AutoCAD LTの「線の太さ・線種」の設定方法 まとめ
今回は、AutoCAD,AutoCAD LTで「線の太さ」や「線種」の設定方法について記事にしてみました。
他のコマンドもそうですが、オブジェクトの設定や編集などは、オブジェクトプロパティ内の情報の更新などで対応できる部分がほとんどだと思います。
AutoCADの作業が慣れてくるころには、「線種」や「線の太さ」なども「プロパティコピー(プロパティ内の情報をコピー)」などのコマンドを使って、作業を簡素化させることも可能です。
そのためにも、まず基本的な内容がわからないといけません。
「線の太さ」や「線種」の設定は、図面の表現などに大きく影響する部分なので、確実に習得していきましょう。
今回はこの辺で、次回に続きます。