ハウスメーカーや設計事務所などの建築業界は、図面の精度とスピードがいつの時代も問われます。
前回に続き、JWCAD(JWW)の設定を変更して、効率を上げることを目的とした記事になります。
まずCADで作業を進めていくには初めの設定が非常に重要で、パソコンのソフトなどは、いかにユーザーに楽に作業してもらうかを考え、開発などに取り組んでします。
CADも同じ形です。
完成図に向けて、最短時間で効率よく作業を進めるには、適切な設定とコマンド操作が必須になってきます。
野球に例えるなら、「我流のバッティングフォームで素振りをする」より、「正しいバッティングフォームで素振りをする」上達への速さは後者の方が早くなるのは感覚で分かると思います。
JWCADも、クリックの回数を限りなく減らすテクニックを公開していきます。(クリックの回数を晴らすことがPC作業でのストレス軽減に繋がります)
今回はJWCAD(JWW)で「センターホイールで画面の拡大・縮小ができるようにする設定」と「矢印キーでXY入力を可能にする設定」です。
JWCADの初期設定では、両方ともマウスを使いカーソルを動かしての作業になります。
この2点の設定を変えて作業に取り掛かることで、マウスとキーボードの併用頻度が上がるので、作業効率が上がりオススメです。
JWCAD(JWW)でセンターホイールで画面の拡大・縮小ができるようにする設定
まずは前回と同じように、作図画面上部のツールバーから「設定(S)」→「基本設定(S)」の順番で基本設定画面を立ち上げます。
そこから「一般(2)」を選び、右下のところにマウスホイール+-のチェックボックスがあります。
この部分の「+」か「-」のどちらかの部分をクリックします。
*違いは「+」にチェックを入れると、マウスホイールを奥に回転させると「縮小」、手前に回転させると「拡大」の操作が可能になります。反対に「-」にチェックを入れると、マウスホイールを奥に回転させると「拡大」、手前に回転させると「縮小」の操作が可能になります。
必ず、「OK」ボタンを押し、設定を反映させることを忘れずに行いましょう。
JWCAD(JWW)で矢印キーでXY入力を可能にする設定
JWCADの初期設定の場合、「線」などを「移動」や「複写」する場合、「基準点」を選び、移動先の点を選び移動や複写をさせます。
マウスのみの動きなので、クリックとマウスの動きでスピードが決まってしまいます。
この設定変更を行うことで、「キーボードを使って矢印キーでの数値移動」が可能になるので、是非取り入れてください。
まずはいつもの上部のツールバーから「設定(S)」→「基本設定(S)」の順番で基本設定画面を立ち上げます。
「一般(2)」を選び、中央のところに「オフセット・複写・パラメトリック変形のXY数値の時矢印キーで確定」の表記があります
ここのチェックボックスにクリックし、設定を反映させることで、矢印キーを使って「移動」や「複写」コマンドを使うことができます。
上の画像は、柱や壁の通りを丸ごと910mm分X側でコピーしたい場合、初期設定では「910,0」と「Xに910、Yに0」という意味の入力をしなくてはなりません。
この設定を反映させれば、「910」を打ち込み「→」を押すだけで、選択範囲の分が「→」の方向に動いてくれます。
JWCADで図面の作成を行うとなると、こういう作業が1日数百回繰り返さることもあるので入力回数を省けるのでオススメです。
今回はこの辺で、次回に続きます。
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