今回は、JWCAD(JWW)で寸法を記入する方法です。
JWCADでいくら図形などを書いても、寸法が不足していてはスケール感などのイメージが伝わりにくいものです。
- JWCAD(JWW)で寸法の記入方法はどうすればいいのか?
- JWCAD(JWW)で寸法の文字調整はどうすればいいのか?
この内容を解説していきます。
JWCAD(JWW)で寸法の基本設定
JWCAD(JWW)でいきなり寸法を書き始めることよりも、まず「寸法の設定」を確認するところから始めます。
設定さえしっかり調整・確認しておけば、寸法記入の作業自体はスムーズに行えるからです。
今回はいつもと少し違います。
JWCADの操作画面上部のツールバー上にある「設定(S)」→「寸法設定(M)」をクリックします。
すると「寸法設定」の画面が開きます。
この画面で寸法の文字の種類や大きさ、寸法単位などが設定できるので覚えておきます。*いつもの基本設定の画面ではありません。
初めてJWCADで寸法を書き始める時や、違うPCやJWCAD環境の時は確認する必要があります。
JWCAD(JWW)の寸法の記入方法
次にツールバー左側にある「寸法」ボタンをクリックし切り替えます。
左下の案内通りに進めていきます。
まずは1、引き出し線の始点を決めます。
次に2、引き出し線の終点を決めます。(寸法の引き出し線の幅を統一することによって、図形や図面の見た目がかなり変わります。
補助線を先に引いてもいいかもしれません。)
3、寸法の始点を右クリック4、寸法の終点を右クリックで寸法・引き出し線・寸法数値が自動記載されます。
これが通常の寸法の記入方法になります。
「水平」で寸法を記入しましたが、「垂直」の場合は、先に「0°/90°」のボタンをクリックし切り替え先程の手順を繰り替えします。
斜めの場合は「傾き」の所に角度を記入し、同じ手順で寸法を記載します。
JWCAD(JWW)の寸法の連続記入
一つテクニックとして、作業のクリック回数を減らす技として寸法の連続記入です。
引き出し線までは手順は同じです。
1、引き出し線の始点を決めます。
↓
2、引き出し線の終点を決めます。
↓
3、寸法の始点を右クリック
↓
4、寸法を取りたい中間地点を右クリック(何回でも中間寸法をとることができますが、寸法値の値が重なってきたりするので、寸法設定などで調整が必要です。)
↓
5、寸法の終点を右クリック
寸法記入の応用技になります。この手順であればまとめて寸法の記入ができます。
コツとしては、一方向まとめて記入するのが理想なので、垂直方向で寸法の連続記入、垂直で連続記入がいいでしょう。
JWCAD(JWW)で角度寸法の記入
もちろんJWCAD(JWW)で角度の寸法の記入もできます。
手順は途中まで同じです。
寸法入力画面に切り替え、次は「角度」ボタンを押し、角度が測定できるように切り替えます。
1、原点を指示
↓
2、寸法線の位置を指示
↓
3、寸法の始点を右クリック
↓
4、寸法の終点を右クリック
この手順で、寸法線や角度寸法などが自動で記入されます。
JWCAD(JWW)で寸法の伸縮も可能
私もとく使っていた方法です。
「線」などは、よく「伸縮」で微調整などを繰り返しますが、「寸法」を伸縮することができます。
寸法線を伸縮させると、寸法数値も自動で変わるので、使いこなすと非常に便利です。
そのためには一つ設定が必要です。
寸法設定画面で「寸法線と値を【寸法図形】にする。円周、角度、寸法値を除く」にチェックを入れ、右側のように寸法線を選び伸縮させると寸法値も変わります。
しかし、この設定をすると寸法引き出し線の書き出しなどが一部変更になるので注意が必要です。
【初心者向け】JWCAD(JWW)で寸法を記入する方法 まとめ
今回は、JWCAD(JWW)の寸法の記入について記事にしました。
CADを取り扱う以上は寸法は必須の項目です。
3DCADでは、寸法の自動挿入などオートマチックな部分になりつつあります。
しかし、基本的な部分が分かっていないと、修正やエラーなどが発生してしまい人の手で作業を行う時に苦労すると思います。
建築図面や機械図面なども寸法の表現(文字の大きさやバランス、寸法線の太さ)などで雰囲気が変わるので、どこの設定を変更すれば反映されるか確認しておきましょう。
JWCAD記事、まだまだ続きます。