建築士の資格の中でも、木造建築をメインで取り扱える「木造建築士」もいう資格があります。
試験の内容も二級建築士と似ており、学科や製図など対策が必要です。
今回は、木造建築のスペシャリスト「木造建築士」について紹介します。
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目次
木造建築士とはどんな資格か?

木造建築士は二級建築士と同じく、都道府県知事の免許を受けて「木造建築士」の名前を使い、建築物の工事監理や設計、その他の業務などを行う者をいいます。
木造建築士でないと取り扱いができない建築物は以下の通りです。
①階数が2以下、延べ床面積が300㎡以下の木造建築物
一級建築士や二級建築士より扱える範囲は狭くなりますが、住宅建築の約半数以上が「木造建築」なので、取得するのもありだと思います。
二級建築士と木造建築士の受験資格要件は同じなので、二級建築士の受験を優先する方が多いかも知れません。
木造建築士の受験資格
木造建築士の受験資格要件です。
①大学か高等専門学校で指定科目を修めて卒業
②高等学校、中等教育学校で指定科目を修めて卒業+実務経験3年以上
③その他都道府県知事が特に認めた場合
④建築に関する学歴なしの場合、建築実務7年以上
木造建築士の受験資格は二級建築士と同じです。
扱える範囲も含めて検討したいですね。
木造建築士の試験日程

木造建築士の試験は、一級建築士や二級建築士の試験と同じく「学科」と「製図」に分かれています。
木造建築士 学科試験の日程
毎年7月の第4日曜日
木造建築士 製図試験の日程
毎年10月の第2日曜日
木造建築士 合格発表
毎年12月初旬頃に郵送で合否判定の送付か、建築技術教育普及センターのHPで公表されます。
木造建築士の日程は、一級建築士の試験日と同日のパターンがあります。
木造建築士の試験内容

木造建築士 学科試験
学科試験の場合は、課目が「法規」「構造」「施工」「計画」に分かれており、1科目25問制でそれぞれの課目ごとに足切点と総合課目の点数にも下限点数があります。
学科試験をクリアするには、各科目ともバランスよく得点しなければいけません。
木造建築士の製図試験
毎年10月の第2週に開催され、学科試験の合格者のみが受験できます。
製図の課題となるテーマも6月に発表され、約4ヶ月の準備期間を経て受験することになります。
設計製図試験での要求図書です↓
- 1階平面図[縮尺1/100]
- 2階平面図[縮尺1/100]
- 基礎伏図[縮尺1/100]
- 2階床伏図兼1階小屋伏図[縮尺1/100]
- 2階小屋伏図[縮尺1/100]
- 軸組図[縮尺1/100]
- 主要構造部材表(木拾い書)
上記図面と合わせて、下記のどちらかの図面を選択し作図します。
- 柱杖図[縮尺1/10]
- 矩計図[縮尺1/20]
他にも木造ならではの条件などがあり、「真壁構造」や「耐力壁」の配置など、木造建築の総合的な知識が試されます
木造建築士試験後 合格後
木造建築士試験の合格発表は、毎年12月頃に発表されます。
試験合格だけでは「木造建築士」は名乗れません。
従来の手続きを経て、登録を完了した段階で「木造建築士」として業務を行うことができます。
木造建築のスペシャリスト「木造建築士」の資格内容や試験制度について まとめ
今回は「木造建築士」について紹介しました。
木造に特化していることもあり、製図試験の要求図書も、少し踏み込んだ内容になっています。
国内の建築状況も大半が木造建築なので、木造の知識はあるに越したことありません。
二級建築士よりは比較的合格率が高めなので、建築士試験のスタートして受験してみるのもいいかもしれませんね。
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