昨年ですが、一級小型船舶操縦士免許をスクールなどに通わず、独学一回で取得できました。
試験の対策期間は2週間~3週間。
費やしたお金は「試験代」と「テキスト代」で合計4万円ほど。
スクールに通うと、相場は10万円以上なので、かなりお得に取得しました。
いつもは建築関係の記事が多いですが、今回は「一級小型船舶操縦士」について書いてみます。
目次
一級小型船舶操縦士免許を持っていると何ができるのか?

一級小型船舶操縦士免許で操縦できる船舶の種類とは?
一級小型船舶操縦士免許を持っていると、海里関係なく小型船舶の航行ができます。
操縦できる操船は「総トン数20トン未満または特定の条件を満たす全長24m未満」
免許自体は18歳以上から取得することができます。
他にも「ニ級小型船舶操縦士免許」と「特殊小型船舶操縦士免許」があるため、受験を申込む時は少し迷いました。
他の資格と比べてみます。
一級小型船舶操縦士免許
操縦できる船の大き・・・総トン数20トン未満または特定の条件を満たす全長24m未満
航行区域 ・・・制限無し
取得できる年齢 ・・・満18歳以上(満17歳9か月より受験可能)
ニ級小型船舶操縦士免許
操縦できる船の大き・・・総トン数20トン未満
航行区域 ・・・制限無し
取得できる年齢 ・・・満16歳以上(満15歳9か月より受験可能)
特殊小型船舶操縦士免許
操縦できる船の大き・・・特殊小型船舶(水上オートバイ)
航行区域 ・・・制限無し
取得できる年齢 ・・・満16歳以上(満15歳9か月より受験可能)
「どうせ取るなら」とういう点と、一級小型船舶の航行区域の「制限無し」に惹かれてしまいました。
特殊小型船舶操縦士免許だけ操船できる船が限定されています。
一級小型船舶操縦士免許の合格率や試験内容
試験の内容は「学科試験」と「実技試験」があります。
当日に身体検査がありますが、車の運転免許の時に行われた内容に似ています。
通常に航行できるかという確認になります。
学科の方ですが、各級によって内容が変わってきます。
合格基準点は各試験科目50%以上及び一般科目・上級科目それぞれの受験科目の合計の65%以上の得点率で合格になります。
一級小型船舶操縦士免許
学科の範囲
- 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項
- 交通の方法
- 運航
- 上級運航Ⅰ
- 上級運航Ⅱ
実技の範囲
- 小型船舶の取扱い
- 基本操縦
- 応用操縦
ニ級小型船舶操縦士免許
学科の範囲
- 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項
- 交通の方法
- 運航
実技の範囲
- 小型船舶の取扱い
- 基本操縦
- 応用操縦
特殊小型船舶操縦士免許
学科の範囲
- 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項
- 交通の方法
- 運航
実技の範囲
- 小型船舶の取扱い
- 操縦
実は、学科の方で思い込みによるミスをしてしまいました(合格したので良しとしています。)
どんなミスかというと、船舶免許を全く所有していない場合、「一級小型船舶操縦士免許」を受験する時は「ニ級小型船舶操縦士免許」の「学科」も受験しなければならないということです。
慌てて「ニ級小型船舶操縦士免許」の学科の問題集を購入しました。
まだ日数に余裕があったので助かりました。
「一級」「二級」のそれぞれの学科が基準点を上回らないと合格になりません。
一級小型船舶操縦士免許の合格率
公に公表はされていませんが、学科の合格率は80%~90%、実技の合格率は95%以上になっているみたいです。
正直、このデータを見て独学で挑戦してみようと思いました(笑)
後でよくよく調べてみると、スクールに通う生徒が大半なのでこの合格率という説もあります(特に実技)。
実際に受けてみての感想ですが、学科や実技両方共に覚える項目が多いと思いました。
本当にこの合格率なのか?と思うぐらいです。
まず船のルールが日常生活にほぼない。
専門用語が独特。
そんな中でも、一級小型船舶の項目の「海図問題」が新鮮でした。
定規とコンパスを使って、船の位置を確認する作業なので小学校を思い出しました💦(好き嫌いが分かれると思います)
合格するには科目ごとに基準点以上の点数を取らないといけません。
特に、一級小型船舶は問題数が少ないので一問の重みが違います。
海図問題も何問か出題されるので、捨てるわけには行きません。
一級小型船舶操縦士免許の学科対策

一級小型船舶操縦士免許の試験対策とは?
一級小型船舶操縦士免許の学科対策はシンプルです。
「過去問題を解く」これだけです。
過去問の重要性は、過去にこういう記事を作成しました↓
「過去問」が大事なのですが、実際のところ、独学で受ける場合は資料がそれぐらいしかなかったのが本音です。
いくつか本屋にも探しに行ったのですが、大きい本屋でもなかったりしています。(小型船舶免許の紹介の本だったり、本格的な本はあまり置いていない)
結局Amazonで下記の商品を購入してみました。
一級はこの2冊を購入。
二級もこの2冊を購入しました。
申し込みから試験本番まで約2週間。
「二級小型船舶」の問題集を2周、「一級小型船舶」の問題集を1周こなし本番に挑むことになります(これで十分でした)
「二級小型船舶」は丸暗記などでリズムよく消化できるのですが、「一級小型船舶」の方は「海図問題」が結構時間がかかります。
「海図問題」も何パターンかあるのですが、独学なので解き方の法則を理解するだけで精一杯でした。
一級小型船舶操縦士免許の実技対策

一級小型船舶操縦士免許の試験には実技もあり
一級小型船舶の試験は実技を伴います。
車の普通免許の路上試験と同じように、船で実際に海に出て、様々な課題を試されます。
実技の中には、海上での操船以外に、乗車前の点検や、ロープの結び方なども問題として出題されます。
もちろん、試験当日まで船の操作はしたことはありません(笑)
その時は「車の運転と少し違うくらい」と思っていました(軽く見ていました💦)。
おまけに、試験当日は天候が悪かったため、視界も悪く、波も高い状況です。
天候が悪かったので、他の船が少なかったのが唯一の救いです。
では試験対策をどう行ったかというと、9割YouTubeで観覧し、イメージトレーニングで練習しました。
独学ノースクールで一番ツラかったのはこの状況でしたね。
手順は覚えても、実船でのアウトプットができないので、モヤモヤとしていました。
おそらく、公開されている小型船舶関係のYouTubeの動画はほとんど観たと思います。
ロープの方も実際購入し、ほぼ毎日練習していました。
本番当日の不安を少しでも柔らげるには、それぐらいしか対策がないと思います。
実技だけをどこかのスクールに申し込むこともできるので、時間とお金に余裕のある方は、そういった方法でもいいかもしれません。
一級小型船舶操縦士免許を独学で取る まとめ
今回は一級小型船舶操縦士免許を独学で取得した時の内容を記事にしてみました。
感想としては、試験内容の場合、「一級小型船舶」と「二級小型船舶」の違いは、学科の上級運航の問題があるかないかだけです。
両方を同時に受けて思ったのですが、「二級」の問題をスムーズに解答できたので、「一級」の問題に時間をかけることができました。
「一級」単独で学科を受けると時間が足りなくなるかもしれません。
「上級運航」の勉強に時間はかかってしまいますが、将来的に「一級小型船舶」の取得を考えているのであれば「一級小型船舶」をダイレクトに受験する方をオススメします。
また次の機会にロープの結び方など紹介します。