今回は「準工業地域」について解説します。
用途地域は大きく分けると「住居系」「商業系」「工業系」と分類され、「準工業地域」はもちろん「工業系」に分類されます。
準工業地域と言っても、住宅や店舗などの建築も可能で、商業系とはまた違った建築物が混在すう地域になります。
そんな「準工業地域」についてみていきます。
準工業地域で建築できる建物の種類
準工業地域内で建てられる建築物の種類
準工業地域内で建てられる建築物の種類は、以下のように定められています。
「準工業地域」「工業地域」「工業専用地域」と違いがあるので注意が必要です。
- 住宅、兼用住宅
- 共同住宅、寄宿舎、下宿
- 幼稚園・小学校・中学校・高校・大学
- 図書館
- 店舗
- 事務所
- ホテル、旅館
- 遊戯施設、風俗施設
- 自動車車庫
- 蓄舎
- 展示場等
- 運動施設
- 病院
- 自動車修理工場
「準工業地域」と言っても、工業系の建物でも制限が掛かってきます。
住宅も可能な地域なので、危険性が伴う工場関係はNGとされている傾向にあります。
準工業地域の建蔽率や容積率
準工業地域の建蔽率や容積率については、建蔽率の場合50~80%、容積率は100%~500%が基準となります。
住居系と商業系の間といったところでしょうか。
北側斜線は対象外で、道路斜線と隣地斜線を考慮しながら計画する必要が有ります。
準工業地域の特徴や建てられる建築物の種類。用途地域の解説編⑪ まとめ
今回は「準工業地域」について紹介しました。
「工業系」と言っても、「住居系」「商業系」に近い特徴を持っているのが「準工業地域」になります。
他の「工業系」と比較しながら特徴を見ると覚えやすいかもしれません。
次回は「工業地域」について紹介します。