今回は、リフォームやリノベーション工事などで在来方式のタイル張り+浴槽のお風呂からUB(ユニットバス)に交換する場合のメリットやデメリットなどを紹介します。
メンテナンスや機能性が考慮され、現在の新築住宅には多くのUBが採用されています。
リフォームでも、バリアフリーやヒートショックなどの面を考え在来浴室からUBに交換する住宅も増えてきています。
目次
在来浴室とは? リフォーム・リノベーション計画の失敗しない為の知識

在来浴室の方が手間がかかっている!?
在来浴室とは、床や壁・天井などをタイルなどで仕上げる、現場で施工する形の浴室になります。
サイズや材料の選定など自由度がありますが、その分費用が掛かるため、採用される傾向は減少しています。
UB(ユニットバス)とは? リフォーム・リノベーション計画の失敗しない為の知識

最近の住宅はUB(ユニットバス)が主流。リフォームやリノベーションでも取り扱いは可能。
UB(ユニットバス)の方は、あらかじめ工場などで生産された商品を現場で組み立てる形の浴室になります。
大量生産や品質の均一性が可能になり、工期の短縮や金額の減少を商品に反映しています。
取り扱っているメーカーもPanasonicやLIXILなど大手メーカーも多く、一定の期間を経てモデルアップなど改良にも手を加えられています。
在来浴室⇒UB(ユニットバス)に変える方法。リフォーム・リノベーション計画の失敗しない為の知識

UB(ユニットバス)に変えるには?
リフォーム工事などで、在来浴室からUB(ユニットバス)に交換する方法を参考に紹介します。
ユニットバスのサイズはどれになる?
ユニットバスの一番多いサイズが1616と言われる1坪サイズのユニットバスです。
畳2帖の大きさで、1帖分が浴槽、もう1帖分が洗い場の広さになります。
サイズアップ・サイズダウンともに、戸建てとマンションでは微妙に寸法が違うため、各サイズに別れてしまいます。
◯戸建ての場合
1216サイズ⇒1616サイズ⇒1618サイズ
どのユニットバスのサイズが当てはまるかは、図面を読み取ったり内法寸法を計測することで確認できます。
洗面所や隣接する部屋も合わせてリフォームするのであれば、浴室の拡張も可能になります。
在来浴室を解体(1日~2日)⇒土間コンクリート(養生含めて2日)⇒ユニットバス組み立て(1日)
戸建ての場合を紹介しています。
解体で1日から2日ほど掛かるのが相場で、道路が狭く搬出経路や2階などの場合は更に時間が掛かってしまいます。
在来浴室を解体(1日~2日)
浴槽の撤去、タイルのはつり、場合によっては窓の交換
↓
土間コンクリート(1日~2日)
ユニットバスの下部を固定するために必要。
既存の排水管の状況により配管工事の難易度が変わる。
↓
ユニットバスの組み立て(1日)
ユニットバスの組み立て自体は1日で完了することが多いですが、ジョイント部分などを覆っているコーキングが乾くのにもう半日~1日は余裕を見ておきたいところです。
お風呂に入れないのはどれくらい?
上記のスケジュールを踏まえると、戸建ての場合は約1週間はお風呂が使えない状況になります。
隣接する洗面室なども、一部使えなくなる可能性があるので注意が必要です。
それらに合わせて工事関係者も出入りするので、リフォームを中心とした生活になります。
在来浴室⇒UB(ユニットバス)の工事に合わせて考えたいリフォーム工事 リフォーム・リノベーション計画の失敗しないための知識

浴室のリフォーム時にシロアリ対策や腐朽部分もぜひ取り替えたい!
在来浴室からユニットバスへ変更する場合、既存の浴室の方が設置されてから20年~30年ほど経過していることも多く、タイルの目地などから水が侵入している事も考えられます。
年数の経過と平行して、白蟻や木材の腐朽なども考えられるため、合わせて対策をするのがいいかもしれません
・防蟻工事
・腐朽部分の柱、土台などの交換工事
ユニットバスを設置後は、床下の状況を確認する場合は、床下点検口から見る形になります。
ユニットバスから点検口まで距離がある場合は、潜り込むことになり頻繁に確認できないので、ユニットバスの設置前には不具合がある所を直しておく方がお家にとってもベストな結果になります。
リフォーム・リノベーション計画の失敗しない為の知識②在来浴室⇒UB(ユニットバス)への交換 まとめ
今回は在来浴室からUB(ユニットバス)について簡単に紹介しました。
ユニットバスに変えるメリットとしては、
- メンテナンス(掃除や補修)が楽になる。
- 浴室の断熱性の向上
- 機能性の向上
- バリアフリー化(手すりや段差)
- 浴室乾燥機などが設置できる
- 浴室の床下の状況を改善できる
このような内容が考えられます。
デメリットとしては、
- 工事中はお風呂は使えない。
- 商品代だけでなく、撤去や解体費が掛かる。
などが挙げられます。
実際にどういったユニットバスが設置できるか、工期と費用がどれくらい掛かるかなど、専門家に相談してみるのがいいかもしれません。
次回もリフォーム工事を紹介します。