宅地建物取引士、通称「宅建」
私も2014年に取得し、資格勉強のコツと自信をこの試験から学びました。
学校に通わずに合格しているので、私が行った対策、合格までの流れを書いてみます。
スキマ時間で効率よく学習

- 宅地建物取引士試験を、限られた日々の時間の中で合格したい方
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宅建とは

「宅建士」の正式な名称は「宅地建物取引士」で、不動産取引の専門を示す資格です。
毎年20万人の方が受験する国家資格になり、資格試験の受験者数においては「英検」「TOIEC」や「簿記」に次いでの人気資格になります。
受験資格も学歴や実務経験が必要なく、誰でも受けることができ、最年少で12歳の人が合格しています。
宅建試験の内容や合格率
試験日は年1回、10月の第2週目の日曜日
受験申し込みは7月から始まり、試験合格発表日は12月第1週目になっています。
*試験後から合格発表まで、約2ヶ月あるので、合格想定点の噂が飛びかいます。
試験自体の内容は相対試験になっており、合格率は通年15%~17%前後です。(成績上位15%~17%の方が合格ラインです。)
得点は50点満点中31点~36点が合格ラインで、約7割の正当率が、毎年の合格ボーダーラインになってきます。
「宅地建物取引主任者」から「宅地建物取引士」へ名称変更の時も合格率が下がる噂が在りましたが、平均15%前後を水準しています。
試験は4択の50問。
4つの選択肢から「正解」か「間違い」の解答を選ぶパターン。
毎年、問題数から変わるのが、一つの問題文から「正解」している選択肢が何個あるか?
「間違い」の選択肢が何個あるかの「個数問題」がある一定数、混在しています。
「他の選択肢の内容を理解できているか」という意味では、通常の4択問題より難易度が上がります。
問題50問の内訳です。
権利関係 | 14問 | 民法(意思表示、代理、相続、賃貸借、抵当権など)・・・8~10問
借地借家法(借りる人を保護する法律)・・・2~4問 区分所有法(集会の決議など)・・・1問 不動産登記法(登記に関する法律)・・・1問 |
宅建業法 | 20問 | 宅建業法(重要事項説明書・37条書面・8種規制・保証協会など・・・19問
住宅瑕疵担保履行法・・・1問 |
法令上の制限 | 8問 | 都市計画法(住みやすい街づくりのための開発行為など)・・・2問
建築基準法(建物を建築するための法律)・・・2問 国土利用計画法・その他制限法令・・・1問 農地法(農地の売買・転用について)・・・1問 宅地造成等規制法(許可が必要となる宅地造成工事について)・・・1問 土地区画整理法・・・1問 |
税・その他関連知識 | 8問 | 不動産鑑定評価基準・・・1問
地価公示法・・・1問 税法(固定資産税・不動産取得税・所得税・印紙税など)・・・2問 住宅金融支援機構(子育て世代、高齢者、一般の金融機関からの貸付が困難な場合の補完的機関など)・・・1問 景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)・・・1問 統計問題・・・1問 土地・建物(土地や建物の特徴)・・・1問 |
勉強開始時の時点での知識や経験の量が違うので、何から手をつけるのかにも悩ましいところです。
実際、私もテキストや過去問を初めからスタートさせたので、時間がかかった記憶があります。
*市販のテキストも、民法⇒宅建業法⇒法令上の制限⇒その他の順が大半
一年目の勉強時間は6月から始めて200時間(何から手をつけていいのかわからなかったので)
2回目の受験時は「宅建業法」の過去問を中心に100時間取り組みました。
詳しい解説は次回以降に進めて行きます。
宅建試験合格後の使い方

合格後の進み方は色々なありますが、建築会社や不動産会社への就職・転職が有利になります。
学生の方は、社会人になってからでは勉強時間の確保が難しいので学生の内に取っておく方が無難です。
また、会社によっては「宅建」を取ることによって「手当て」がつくところもあります。
約半年の勉強で、今後の資格手当を考え取得するのもひとつの進め方です。
また他の資格へのステップアップにもなります。
不動産鑑定士や管理業務主任者、マンション管理士、ファイナンシャルプランナーなど、宅建で身に付いた知識がそのまま生かせます。
実際私も、宅建受験後、FP3級⇒FP2級へとスムーズに進めることができました。
当たり前の事ですが、業務で使うには「登録」が必要です。
試験で合格しただけは「宅地建物取引士試験合格者」です。
登録して「宅地建物取引士」として業務を行うことができます。
私が宅建試験に初めて受験したのが2012年です。
法律の知識も無く、もちろん建築や不動産の仕事もしたことがない状況でした。
あるきっかけに建築業界に足を踏み入れ、受験資格が誰で受験できるというのが一つのきっかけでした。
宅建試験の進め方 一年目
勉強の方は5月頃から初め、「マンガ宅建塾」でイメージを掴み、テキストを読む。
インターネットなどで、どういう風に進めたらいいか、結構調べました。
初めの1ヶ月はテキストで知らない用語を覚えていったり、マンガの方で全体像を掴んでいきました。
そして受験申し込みの7月から過去問の方も徐々に進めていきました。
過去問で使った教材はこちら
使いやすいと思ったのが、左側に問題文、右側に解説があり、見開きの1ページで問題と解答・解説が完結しているところです。
問題集の中には、解答・解説だけまとめられている書籍がありますが、私には不向きでした。
(問題の数を消化するには、めくるページも少ない方がいいと思いました。)
*市販の「直前模試」などは問題集でひとくくり、解答でひとくくりの方を購入しています。
その上、「権利関係」で一冊、「宅建業法」で一冊、「法令・税・その他」で一冊にしました。
理由は、権利関係や宅建業法を含め、一冊でまとめられている過去問は3~5年分ぐらいまでしか掲載されていない。
問題の数をこなすには10年分は必要と感じましたし、その日の気分によっては使う問題集を変えれる所が利点でした。
7月、8月は過去問を中心に勉強を進めました。
一冊分の問題を解くのに一週間以上かかった記憶があります。
テキストで出てきた内容も、問題文の文言で問いただされてもわかりません。
10月の本番の試験に備え、9月の初旬には、市販の模試を3冊子ほど購入し、挑戦しました。
模試の結果も、合格ボーダーの点数ぐらいでした。
宅建試験一回目の挑戦 不合格
来る平成23年の試験結果は、自己採点35点で惜敗でした。
インターネットの情報では、「2年連続合格点36点はない」とか出ていました。
しかも11月末に発表があり、確か統計問題に誤りがあり、その問題に関しては「全員正解」という案内が。
私はもともとその問題が正解していたので、周りの平均点が約1点近く上がることになるので、もしかしたらと思っていました。
そしたら合格発表日当日の合格ボーダーラインは「36点」
悔やまれる内容でしたが、相対試験の場合、1点差で受かる人と1点差で落ちる人が一番多い試験。
気持ちの切り替えは大変でしたが、次こそはという思いで気持を切り替えました。
宅建試験2回目の挑戦合格
2回目の挑戦は7月頃から勉強を再開しました。
再開すると、ほとんどの内容を忘れていて、かなり焦りました。
勉強をしない間も、効率のいい試験対策方法は常に調べていたのですが、やはり一番多く出るのが「過去問重要」説です。
毎年20万人の人が受ける大型試験です。
そう、毎年20万人です。
2000年以降は、ほぼ安定して毎年20万人以上の受験です。
10万人でもなければ15万人でもない。
もちろん、問題を難しくすれば受験者数は減りますし、簡単にすれば受験者数は増えるかもしれません。
しかしその場合、合格者の知識やモラルなどが問われてくるため、ある一定の水準を保つ試験にする必要があります。
じゃあ何を根拠に問題を作るか?
今までの過去の問題です。
実際に過去問を繰り返して行けばわかるのですが、「数字」だけが変わっていて似ている問題や、日本語の雰囲気が似ている問題がほとんどです。
そこで2回目の受験に取った勉強法は「過去問のみ」でした。
忘れた用語が出てきた時はインターネットで調べるなど。
しかも2回目の受験なので、過去問を進めていくスピードも、かなり早くなっえいます。
悪い進め方なのは、答えを覚えてしまい、解答文を見ずに、どの番号かを繰り返してしまうことです。
一文ずつ理解出来ているかを確認しながら進め、本番1週間前では、過去問の95%以上の正当率でした。
おかげで本番の自己採点は36点で無事に合格(その年の合格ボーダーは33点)
今回は、予想ボーダーより余裕があったので発表が待ち遠しい感じでした。
実際、これで自信をつけ他の資格試験にも挑戦しつづけています。
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