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外壁塗装の特徴や種類「リフォーム・リノベーション計画の失敗しない為の知識⑩」

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今回は建築工事における「塗装工事」について紹介します。

塗装工事は外観を決める上でも非常に重要な役割を担い、見た目のイメージを左右します。

新築工事やリフォーム・リノベーション工事でも、外部工事としてポイントになるので合わせて解説します。

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塗装の種類にも色々あり(ローラー塗装や吹き付け塗装)

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塗装にも色々種類があり!

住宅の場合の塗装工事は、屋根や外壁の色の塗り替えの事を表します。

サイディング壁や塗装壁など、経年劣化で色褪せた場合などて計画することが多く、約10年~約13年のサイクルで工事する事が多いです。

近年は、サイディング壁や塗料自体も汚れ防止や塗膜保護など多種化しているので、選択肢が年々増えている傾向にあります。

方法としては「ローラー塗装」か「吹き付け塗装」に分かれます。

ローラー塗装

ローラー塗装とは、塗料をローラーに染み込ませ塗っていく方法です。

ホームセンターなどでよく見かける「ローラー」を使うので、扱いやすく厚く塗ることも可能になります。

機械を用いないので騒音も抑えることができのがメリットの一つになります。

吹き付け塗装

吹き付け塗装とは、スプレーガン等の機械を使って塗料を粒子状に飛ばし、外壁に吹き付ける方法になります。

吹き付けの方法によっては模様をつけたりすることも可能で、作業スピードもローラー塗装よりもスピーディです。

職人の技量により仕上がりに影響を与えるので、選定に関しては慎重に選びたいところ。

デメリットとしては、機械を使うので騒音に気を使ったり塗料の飛散など、近隣に配慮しながら進めるのが条件になります。

塗装工事の方法。塗装のパターン(表面の仕上げ)

塗装工事の最終の仕上げにはいくつか種類があります。

仕上げというより、模様を付ける作業とも取ることができ、塗る面積が大きいほど建築のデザインに影響を与えます。

タイル吹き(ボンタイル)

ボンタイルというタイル吹き工法は、塗装工程を3段階の手順で進めていく方法で、ローラーやコンプレッサーなど、方法に応じて使い分け、合成樹脂や軽量骨材などが原料となります。

まずはデコボコした状態の下地を作り、上塗りで仕上げていく形になります。

デコボコを潰したり吹きっ放しとして残すことも可能な方法です。

粘土のような素材(タイル)などの主材のベースを吹き付けてから、凹凸模様の下地を作り上から塗装して仕上げるという3段階の工程を施します。

他にも、アクリル系とシリコン系、弾力性の優劣などがあり、費用対効果とデザインのバランスが決め手になると思います。

リシン仕上げ(砂壁状模様)

リシン仕上げは、艶消しの雰囲気と手触りが独特な昔から使われている工法の一つになります。

骨材を塗料に混ぜて、スプレーガンなどで吹き付ける施工の「吹き付け」と、コテでリシンを塗りつけた後に左官業者が専門の道具を使って模様を付ける「搔き落とし」が有ります。

骨材の粒子などでもパターンが変わるので、材料などの選定にも気を配らなければいけません。

スタッコ仕上げ

スタッコ仕上げとは、モルタルなどの外壁に対し、スタッコ(石灰と水)を吹き付けやコテで塗装する方法になります。

リシンとの違いは、厚さが5mmから10mmぐらい違いますが、吹き付け方法やローラでの頭抑えなど工法としては共通することが多いのも特徴の一つです。

塗装方法でも既製品を使った方法が増えてきているので、スタッコによる塗装方法は減少傾向にあります。

塗装工事の工程

塗装工事の工程は、外部なので天候の影響も受けやすく余裕をみなければいけません。

住宅の大きさによりますが、塗装作業も数回に分けることもあるので簡単に流れを紹介します。

仮設工事⇨高圧洗浄⇨下地処理⇨下塗り・中塗り・上塗り⇨仕上げの順になります。

それぞれ見ていきましょう。


仮設工事(養生・足場)

作業動線の養生や足場の設置。近隣への配慮含め重要なポイント。

高圧洗浄

塗装工事前に、高圧水を使って汚れやホコリを洗い落とします。

下地処理

ひび割れや剥がれ・サビ止めなど既存の状況に応じて作業量が変化する作業。

モルタル壁やサイディング壁によっても違いが出てきます。

下塗り

後の塗装との付着性・密着性を良くするためにする「シーラー」や「プライマー」と言われる材料を塗る作業。

下地や仕上げによっても材料が決まってきます。

中塗り・上塗り

仕上げの塗料を塗る作業です。

中塗りを行う場合も同じ材料を使い、複数回に分けて塗ることによって仕上がりの均一やムラを減らすことができるためです。

塗装回数を確認するのも良い業者の見分ける方法の一つになります。

付属部の塗装

軒天や雨戸、樋など、屋根・外壁に付属する塗装は最後になります。

細部も綺麗にすることによって、屋根や外壁の大きい面積が際立ってきます。

検査・足場解体・養生撤去

最後に仕上がりの確認を行い、足場・養生の撤去作業になります。


トータルの工程日数は2F建て住宅の場合は、平均して2週間ほどといったところです。

外部の工事なので雨などによる影響が大きく、梅雨時期や台風シーズンなどには注意が必要です。

外壁塗装の種類「リフォーム・リノベーション計画の失敗しない為の知識⑩」 まとめ

今回は塗装工事について紹介しました。

住宅の新築工事ではサイディング壁を採用することが多く、塗装工事に着眼するタイミングはリフォームやリノベーションの時が多いと思います。

塗装の場合は、既存の状況で可能な作業が限定されることもあるので、少しでも知識を蓄え計画や検討を行うのが理想です。

また「サイディング壁」の種類なども紹介したいと思います。

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archi

普段は設計メインの建築エンジニア。 休日は趣味(スポーツ・遊び)を堪能する2児の父。 ハウスメーカーやデベロッパー、設計事務所などを渡り歩き、住宅から大規模建築まで様々な分野を取り扱うストロングスタイル! 所有資格/建築士/宅建士/AFP/古民家鑑定士/福祉住環境コーディネーター/大型免許・大型二輪/一級小型船舶免許操縦士他

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