古民家鑑定士 建築

ロボットで古民家鑑定。古民家鑑定とAIについて勝手に語る

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Googleアラートで「群馬県の方で、ロボットによる古民家鑑定が行われた」というニュースがきました。

ロボットで古民家鑑定 建築士ら床下診断 太田
県内で初めてロボットを使用して行われた床下診断

 古民家を次世代に継承しようと、建築士らでつくる全国古民家再生協会群馬第一支部(田島正章支部長)は19日、群馬県太田市内で古民家の鑑定を行った。県内3カ所目で、ロボットを使った床下診断を初めて実施した。

 鑑定したのは同市矢田堀町内にある築150年の木造平屋建ての民家。延べ床面積は170平方メートル。この家に住む80代夫婦からリフォームの相談が同支部にあり、鑑定することになった。

 古民家鑑定士6人が540項目の点検リストに基づき、建物の傾斜や、柱や梁(はり)の腐朽具合などを調査した後、床下診断を実施。自走式ロボットを用いて床下の状態をリアルタイムでパソコン画面に映し出し、「構造材は安定している。築150年にしてはきれい」と家主らに解説した。

 計測器で得た微振動のデータを解析して強度を調べる耐震診断も行った。

 田島支部長は「古民家の良さを最大限に生かした改修方法を提案したい」と話していた。

参照:上毛新聞

ロボットといっても、二足歩行ではなく、キャタピラ式の床下調査専門みたいです(笑)

それでも革新的なことで、アナログ方式が多い建築業界ですが少しずつ変わりつつあります。

個人的な考えですが、こういう技術は「古民家鑑定」だけでなく、構造関係なく「戸建て住宅」の調査に普及してほしいというところが本音です。

500項目以上の古民家鑑定の項目

古民家の場合、鑑定項目が500項目以上に渡ります。

通常のホームインスペクションなどでは、それまでの項目数に至りません。

鑑定時の人数でも、古民家鑑定の場合は4人~6人ほどですが、木造戸建てのホームインスペクションなどでは1人~3人が相場です。

対応している人数から違いますね。

中には、建築基準法が出来る前から存在している古民家などもあるので、セオリー通りに建てられていない場合の対応や改修方法の提案なども難易度が上がります。

その古民家の鑑定業務の一部を機械で行うのは、良策のような気がします。

こういった鑑定業務だけでなく、人と機械の両方の技術で、古民家のような伝統技術が引き継げる未来はそう遠くありません。

ロボットの床下調査は必要!?

今回のロボットは床下調査で使われています。

床下というと、あまり目にかけない所ほぼ見ない所で、お客様からすれば気になるはずです。

ちなみに、点検する内容は以下のパターンが多いです。

  • 床下の高さ
  • 床下の湿度・含水率
  • 基礎のひび割れ
  • 木材の腐朽、シロアリの状況
  • 構造材の金物
  • 断熱材の状況
  • 給水・排水経路(水漏れ含む)

構造や築年数によって調査する項目が変わりますが、およそこれぐらいです。

ほとんどの内容は、建築士などのプロが調べてみないと分からない部分だと思います。

今回のような場合、ロボットで床下調査を行い、データを元に複数人のプロの目で確認したとなると安心や信頼が増しますね。

AIやロボットとホームインスペクションの可能性

今回のような人と機械の技術の組み合わせは、今後ますます伸びてくると思います。

ITに関しては、建築業界では大規模建築や新築の方に力を入れがちですが、リフォームの業界も着目を集めつつあります。

リフォームやインスペクション用のアプリが出て来ており、写真を撮るだけでリフォームの見積りができるものもあります。

年数が経つことによって、改善され精度が上がり、IT的な物がいつかはスタンダードになる日がやってきます。

ホームインスペクションの方でも、今回は床下調査に対してのロボットだけでしたが、ドローンを使った屋根の調査や、写真を撮るだけで図面作成、腐朽部・老朽部の特定など、アイデアは多岐に渡ります。

今後のリフォームを含む建築業界が楽しみですね。

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archi

普段は設計メインの建築エンジニア。 休日は趣味(スポーツ・遊び)を堪能する1児の父。 ハウスメーカーやデベロッパー、設計事務所などを渡り歩き、住宅から大規模建築まで様々な分野を取り扱うストロングスタイル! 所有資格/建築士/宅建士/AFP/古民家鑑定士/福祉住環境コーディネーター/大型免許・大型二輪/一級小型船舶免許操縦士他

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