CAD 建築

建築業界のBIM。RevitやArchiCAD

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建築業界のBIM。RevitやArchiCADの参考画像

建築業界の主流になりつつあるソフトウェアの1つにBIMというものがあります。

BIMとは、Building Information Modelling(ビルディング インフォメーション モデリング)の頭文字を取った略で、空間上に建築物をモデリング(作成)することにより、平面や立面などの図面を同時進行で作成されます。

図面関係だけでなく、原価やテクスチャーなどの仕上げに関する情報も組み込まれています。

多機能により、2次元CADや3次元CADとは違った要素が多く、使いこなすためには時間がかかるかもしれません。

BIMと3DCADの違い?

CADの技術の流れは、2次元CADから始まり、3次元CAD・BIMがスタンダードになりつつあります。

2次元CAD(X軸・Y軸、縦・横の平面)

2次元CADのAutoCADLTの解説画像

2次元CADのAutoCADLT

出典:Autodesk

3次元CAD(X軸・Y軸・Z軸、縦・横・高さの立体)

2次元で作図された平面に「高さ」の情報を加え、立体的に構成されるのが3DCADになります。

BIMの場合は、3DCADとは違い、情報を持ったパーツを組み立ていく作業になります。

BIMも平面での作業がメインになりますが、2次元CAD・3DCADの場合は、「平面に柱や壁を作図する」という作業。

BIMの場合は、「平面に情報をもった柱や壁を配置する」という形になります。

海外ではBIMが主流

特にシンガポールやイギリスがBIM先進国として取り入れており、一部の作業は義務化されています。

シンガポールの場合は、建築資材の調達を輸入に依存しているため、原価情報なども加味されたBIMが重要な位置付けで利用されています。

2013年から、20000㎡を超える建築物の「意匠設計(造形などのデザインの部分)」は、確認申請をBIMで行うよう義務付けされ、翌々年の2015年からは、「構造設計」「設備設計」ともにBIMでの電子申請に対応しています。

イギリスの場合は、国内で独自によるBIMの研究などが行われ、2016年頃から全公共建築はBIMの活用が義務化されています。

建設コスト削減や工期間短縮の課題などを、BIMを中心に取り組み、現在も政策として続けられています。

BIMのソフトの種類

日本国内でシェアを二分しているソフトを紹介します。

Revit

AutoCADで有名なAutodeskが開発したBIMソフトです。

始めは違う会社が1997年頃から開発を始め、その後Autodesk社が買収し、今に至ります。

Revitの単体品とは別に、建築設計に特化した「Revit architecture」、構造設計に特化した「Revit structure」、設備設計に特化した「Revit MEP」があります。

Revit でできること

建物の平面図と断面ビュー

設計とドキュメント作成

壁、ドア、窓などをインテリジェント要素で配置します。Revit は、平面図、立面図、断面図、集計表、3D ビュー、レンダリングを生成します。

解析

設計プロセスの初期段階で建築パフォーマンスを最適化し、コスト見積もりを実行して、パフォーマンスの変化をプロジェクト工期と建物の存続期間にわたって監視することができます。

 

レンダリングされた建築物の内部

ビジュアライゼーション

フォトリアリスティックなレンダリングが生成されます。切り出しイメージと 3D ビューを使った文書を作成し、設計を仮想現実に誘うステレオ パノラマにすることができます。

 

多部門間の連携

多部門間の連携

Revit は多分野にわたる BIM プラットフォームであるため、Revit 内でエンジニアや専門工事会社とモデル データを共有でき、これよりコーディネーション作業が軽減できます。

 

Archi CAD

ハンガリーのグラフィソフト社が開発しているCADソフトになります。

Autodesk社と同じ1982年に創業され、BIMのコンセプトモデルもいち早く取り入れ開発されています。

GRAPHISOFT ARCHICADのBIM(ビルディングインフォメーションモデリング)を使えば、全ての詳細が保存され、設計者は図面の整合性などを気にすることなく、建物のデザインに集中することができます。世界初のリアルタイムBIMコラボレーション環境を実現した、GRAPHISOFT BIMcloudなど、さらなる革新的なソリューションによって業界を牽引します。ARCHICADは、Open BIMデザインコラボレーションによってインテリジェントなモデルベースのワークフローを提供し、建設プロセスにおいて劇的な効率化を実現させます。

 

ARCHICAD BIMコンセプト

平面、立面、断面、3Dのどこからでも編集が可能

ARCHICADでは、全ての図面が正確に整合性を持った設計図書としてシームレスに連動します。図面の変更がリアルタイムで全図面、一覧表に反映され、設計スピード、効率性、正確性を飛躍的に高めます。設計図書の正確性、効率性を維持し、3Dモデルデータから構造図、断面図、立面図、詳細図、建具表、各種リスト、レンダリング、アニメーション、バーチャルリアリティーシーンなど、あらゆる情報を抽出することができます。

 

Designed by Bond Bryan Architects

包括的なBIMワークフローをサポート

ARCHICADは建築・建設プロセスの初期段階から施工、維持管理まで包括的なBIMワークフローをサポートしています。構造・設備・シミュレーション・解析など、Open BIMで連携する様々なソフトウェアでシームレスに共有できるBIMモデルのシステムを提供しています。これにより、より正確で効率的なプロセスが約束されます。ARCHICADのBIMモデルを使えば、自動的にドキュメントの整合性を維持しながら、いつでも変更を行うことが可能です。

デザイン

デザインのアイデアを自由に追求する建築家は、ドキュメントの精度と品質を損なうことなく理想を突き詰めていくことができます。ARCHICADを使用すれば、自由に形をモデル化し、複雑な要素の変更も適切なビューで自然に行えます。ARCHICADは自由な創作性とBIM(ビルディングインフォメーションモデリング)の効率性を兼ね備えています。包括的なツールセットはプロジェクトの要件に合わせて創造的なプロセスをサポートします。
BIMモデルを完成させるのに必要なカスタムオブジェクト、コンポーネントなどをクラウド上で見つけて直接ARCHICADにダウンロードすることができます。GRAPHISOFTは、BIMオーサリングツールに統合されたサスティナブルデザインのための最高のワークフローを提供することで「グリーン」、「環境」に関する革新を続けます。

デザイン

ドキュメンテーション

ARCHICADを使用し、3Dビルディングインフォメーションモデルを作成すると、すべての必要な図面や画像が自動的に作成されます。優先順位ベースの包絡、インテリジェントなビルディングマテリアルは断面図(切断塗りつぶし)、3Dビューの材質、建物エネルギー評価の物理的特性における要素とマテリアルの正確な表現表示を可能にします。ARCHICADはリノベーションおよび改修プロジェクトのための標準BIMデザイン、ドキュメンテーションのワークフローを提供しています。ARCHICADのビュー設定の大きな可能性、統合された発行セットの能力と共にその特有の図面処理によって、同じビルディングインフォメーションモデルからプロジェクトにおける多様な図面セット印刷または保存を余分な時間をかけずに確実に行います。

ドキュメンテーション

コラボレーション

GRAPHISOFT BIMcloudが提供するモデルベースのコラボレーションにより、ARCHICADではチームで一つの物件を、リアルタイムかつ同時に作業できます。変更点は常に編集中のモデルに反映でき、作業の高速化、効率化により生産性が向上します。社外との協力も可能になり、場所や時間という制限を超えて多様な働き方も実現できます。

Collaboration

オブジェクト

GDL(幾何記述言語 - Geometric Description Language)は図面に必要な2D CADシンボル、テキスト仕様、3Dモデル、プレゼンテーション、数量計算など、建築要素を記述するために必要なすべての情報が含まれています。無限の可能性を持つ、このGDLによって、数多くのパラメトリックなオブジェクトを利用することができます。

Objects

出典:GRAPHISOFT


私もメインで使っているBIMソフトはRevitです。

元々、AutoCADのユーザーだったので、Autodeskのバリエーションを考慮しRevitの習得を始めました。

初めの頃は、考え方や操作性に戸惑いがありますが、建築ボリュームが大きい案件ほどBIMの恩恵を受けているような気がします。

次回からRevitの使い方などを紹介していきます。

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  • この記事を書いた人

archi

普段は設計メインの建築エンジニア。 休日は趣味(スポーツ・遊び)を堪能する1児の父。 ハウスメーカーやデベロッパー、設計事務所などを渡り歩き、住宅から大規模建築まで様々な分野を取り扱うストロングスタイル! 所有資格/建築士/宅建士/AFP/古民家鑑定士/福祉住環境コーディネーター/大型免許・大型二輪/一級小型船舶免許操縦士他

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